全くうちの男どもときたら…。

先日の転倒事故で、デイサービスBさんを突然止めると言いだした主人のために、
ケアマネさんが片っ端から新しいデイサービスを探してくれています。

すいません…本当に。

胃ろうと車いす、高次脳機能障害と、全く面倒な利用者です。
(そしてガンコ親父という…)

言葉では言い表せないほど感謝しています。

春に探してもらった時は満員でしたが、家から徒歩で通える病院併設のデイケア(通所リハビリテーション施設)に再度当たってもらい、
今回は空きがあるとのことで、土曜の午後に家族面談に行ってきました。

もちろんすぐに利用可能ということではなく、
『判定会にかけてあげるから、申込書出してみる?』
というやつです。


お留守番は弟に頼みました。


出る前にシャワーを浴びて、着替えて居間に戻ると


うわっ!

車いすに移乗しています!



弟は介護経験ゼロ。
移乗のやり方は、私がやっているのを数回見ただけです。


全くもう!無謀もいいとこだ!!
うちの男共ときたら…
と心の中でつぶやきましたが、
主人は嬉しそうな顔をしているし、まぁケガなかったしね。

「すごいわね、ちゃんと車いすに移れたんだ!」

男は褒めるに限ります。(いや、ホントですよ)


どうやら、まず主人が『車いすに乗る』と右足を下ろしてアピールしたのを見て、
なんとかせねばと、弟が力業で主人の両脇を抱きかかえ、無事車いすに座らせたようです。


それにしても良かった…転倒しなくて…。
こないだのお豆腐といい、主人には強力な守護神がいるようです。


いずれ弟にも少しずつ介助のやり方を覚えてもらおうと思いましたが、
こりゃあ、さっそく教えこまくてはいかーん!

時間がないので、レクチャーは後回しにしてまずはデイケアを訪問しました。

1日の利用者が50名と、現在利用しているデイサービスの倍の規模です。
設備はずっと充実しています。
まぁこれだけの人数がいれば、リハビリの時間はせいぜい一人20分程度でしょうが…。
やらないよりはマシって感じかな。

さらにここのデイケアに限らないかもしれませんが、
「面倒な利用者は受けたくない」
態度が見え見えでした。

「けいれん発作など緊急事態が起きたら、
 かかりつけの医療機関から必ず受け入れるという確約をもらわないとダメ」
とかね。

いやいやいやいや。
建前はそうかもしれないけど搬送先は救急外来なんですから、
いつでも必ず受け入れるなんて確約できないでしょ。
万一確約をもらえても、そこが満床だったらどうするつもりなんでしょうか。

なんかちょっといやらしいですね。


あと、利用時間の融通が利かないのも、難しいかもしれません。
家から近いのはいいんですが…。

私が見学させて頂いた、16時すぎのデイルーム(利用者さんが集まって大部分の時間をすごす大部屋)は
送迎待ちのお年寄りが5人、ただただぽつねんと虚空を見つめていました。

デイサービスAさん、Bさんとも、
こういう時間はみんなで歌を歌ったりテレビを見たりと
スタッフさんが気を遣ってくれてたんだけどな~。

こちらのスタッフさんは書類仕事に忙しそうで、黙々と仕事をするのみ。


うーん、どうなんだろうなぁ。



さて、40分後に帰ってみると我が家の男どもはテレビで競馬観戦。
平和に過ごしておりました。

そして私の顔を見るなり
『散歩行く』
とアピールする主人。

よし、暖かい午後だし行きますか。
「じゃ、ズボン着替えようね」(まだパジャマのズボンはいてるんです)

さっそく弟にレクチャーも兼ねて手伝ってもらいます。
「一度立ってもらうから、しっかり支えてね」
「はいはい」
「その時に両脇をつかむんじゃなくて、両手を背中へ回して背骨のところで拳を作るの」
「うん」
「立たせる時は、片足をお父さんの膝の間に入れて。
 身体を寄せることで、支える方も腰を痛めないから。
 もう片方の足は、お父さんの左のつま先に直角に当てて、すべらないようにしてね」
「なるほど」
「で、上に引っ張り上げると力を使うし、本人も痛いんだ。
 こうやっておじぎをするように、手前に重心を移すようなイメージで…よいしょっと」
「あーなるほどね」
「じゃズボン下ろしてくれ」

1度目は私が立位の介助、弟がパジャマのズボンを下ろし、
2度目は弟が立位の介助、私がジャージのズボンを上げるという感じです。

二人いると楽だなぁ…。

お散歩はいつものルート。
裏の公園→コンビニ→なじみの八百屋さんです。
公園では相変わらず私がヤブ蚊に刺され、コンビニでは相変わらず主人がパウンドケーキを買い、
八百屋さんではおいしそうなぶどうを買いました。
主人が選んだのは赤い『甲斐路』と、濃い紫の『ナガノパープル』のセット。
どちらも皮ごと食べられるんですって。

よし、調子が良さそうなら、ぶどうの果肉を刻んで、果汁はトロミ剤でゼリー風にして
食べてもらおう♪

家に戻って一時間ほど車いすで過ごし、夜の経管栄養の前にベッドへ行ってもらいました。

その間に弟は冷蔵庫の中の食材をかき集め、豚肉のショウガ焼きと野菜炒めを作ってくれました。


二人いると楽だなぁ…。(涙)

いつもは主人の経管栄養が先なのですが、今日はよく眠っている事だし、
こちらの食事を終えてから経管栄養をしました。


やがて目を覚ました主人と一緒にベッドに寝転がって『神様の女房』を見ていたら、
主人が急に口を開けて
「があ」
と言うのです。
「????」
「があ」

……。

松下むめのさんが神様の女房なら、私は失語症親父の女房です。
何を言おうとしているのかは、だいたい分かります。

「何か食べたい?のどかわいたの?」
「うん」
「そっか。じゃあちょっと待っててね」

さっき買った甲斐路の赤い実を、二つに割って皮と種を取り除きます。
果肉だけを包丁できざみ、出てきた果汁といっしょに小さなボウルに入れて、
トロミ剤でゼリーのようにまとめます。


一口味見。
爽やかな甘さとぶどうの豊かな香り。おいしーい。

主人もおいしそうに食べてくれました。

本当は皮ごと食べると栄養もあっておいしいんだけど
しょうがないよね。
(後で私が頂きました。すっごくおいしかったです♪)

季節の味覚を堪能した主人、いつもより少し痰が多いですが
出した痰はきれいで何も混じっていません。

これは守護神のおかげというよりは、果肉入りヨーグルトで鍛えた成果が出たと思いたいですね。
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Comment

  • 2011/10/09 (Sun) 19:01
    かに座 #5M9x2NWk - URL

    いい弟さんがおられて頼りになりますね
    一人で世話するのは本当に大変だけれど
    ちょっと助けてもらえたり話聞いてもらえるだけで
    ほっこりできますね。
    ブドウが食べられるってうらやましいです
    少しずつでもお口からと思いますがなかなか難しいです

  • 2011/10/09 (Sun) 20:08
    おやぢパパ #- - URL
    こんばんは~

    読んでてヒヤヒヤしたけど、優しくて頼もしい弟さんですね。
    まさに守護神!
    うちの男ども、なんて言ったらダメですよ~(笑)

    デイサービスもいろいろあるようですね。
    建前どおりに行かないのが当たりまえ。
    もう少し親身になってくれる施設があるといいのに。

  • 2011/10/10 (Mon) 09:29
    西の魔女ちゃん #mQop/nM. - URL
    男性の力

    どんなに力持ちの女性でもかなわない時ってあります
    後はコツを覚えてもらえれば、鬼に金棒ですね
    ご主人もたまに義弟さんに甘えたかったのかもしれませんね

  • 2011/10/10 (Mon) 12:47
    mikomona #- - URL
    おやぢパパさん、こんにちは。

    男性は力があるので、多少無理矢理でも介助できちゃうんですよね。
    女性の場合体格差があると、どうにもなりません。
    コツをつかめば、小柄な女性でもひょいひょいと身体を持ち上げたり動かしたりできるんですけど。

    もちろん手伝ってくれて、とってもありがたいと思ってますが、
    弟は転倒の怖さを知らないので…本当にヒヤヒヤしました。

    でも、信頼している人の介助に、主人は安心して身体を任せていたようです。

    介護施設は本当~~にピンキリですね。
    デイサービスBさんはかなり良心的なところなので、
    何とか機嫌を直して戻って欲しいですが…。さてどうなるでしょうか。

  • 2011/10/11 (Tue) 00:24
    mikomona #- - URL
    家族の助けはありがたいですね

    弟に頼ってはいけないと思いますが、
    本当に、ちょっと困った時に助けてくれるのが家族のありがたみです。
    残念ながらヘルパーさんでは小回りが効きません。
    主人のように介護拒否が強いと特にそうです。

    私が主人の介護をして、ヘルパーさんが洗濯物を干すなどの家事をしてくれたら
    朝こんなに大変な思いはしないのにな~~
    でも、ダメなんですよね。

    ブドウはよほど気に入ったらしく、翌日リクエストを頂きました。
    食べられる量はコップに半分ほどですが、
    やっぱり生の果物は香りが良いですもんね。
    無理のない範囲で、できるだけたくさん味わって欲しいです。

  • 2011/10/11 (Tue) 00:32
    mikomona #- - URL
    西の魔女ちゃんさん、こんばんは。

    お孫さんの具合はいかがですか。
    まだ小さいので心配ですね。早く元気になってくれると良いですね。

    そういえば赤ちゃんも、お父さんの抱っこが好きなんですってね。
    力強い腕で高い高いもしてもらえるし、安定感があるのかしら。
    私は小さい頃、父と一緒に銭湯へ行った時、手が滑って湯船に落っこちたそうですが…。

    やっぱり家族の気安さっていうのが強いんだと思います。
    本当にありがたいですね。

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