約束を果たしに ~車いすで箱根温泉旅行に挑戦~ #8

池袋駅中央改札1。
やっとこさたどり着きました。

改札の所にいた駅員さんに声をかけ、新宿まで行きたい旨を説明し、山手線ホームへ案内してもらいます。

しかし混雑する構内を歩くと、我々の行く手を阻むゾクがいっぱい!
そう、『スマホゾク』です!

購入直後は私もスマホ片手に駅を歩いたりしたこともありますが、
目が痛くなるんですぐやめました。

このスマホゾクさん、うつむいてスマホを操作しながら早足で突っ込んできます。
若い方が多いので、大抵は寸前で身を翻してくれますが、こちらはヒヤヒヤ。
いえ、危ないのは我々ではなく、ゾクさんたちの足なんです。

実は車いすは凶器なんですよ~~~。
当たるとマジ痛いんです(涙)。
だから、普段から歩行者を怪我させないようにものすごーく気を使っているのですよ…。
なのに…。
前をよく見ずにそっちから突っ込んできてぶつかって、「いてぇな」とか言われると困ってしまいます。
まぁ車いすが向こうからやってくるとは、なかなか想定して歩かないですがね。

スマホゾクさんに限らず、車いすを押して歩いてみると
歩行者がいかに視野が狭いか、周囲に注意を払わず歩いているかがよく分かります。
駅の構内はそれが顕著に出ますね。

でも、駅員さんと車いすの間を横切ったりするのは本当に危ないので、
みなさんもどうか気をつけてください。足怪我しちゃうんで…。


さて、スマホゾクをやり過ごして山手線のホームへ上がって来ました。
ようやく電車に乗れそうです。
ここで、駅員さんが車掌さんの待つ場所へ誘導してくれて、再度行き先を確認。
「小田急線のロマンスカー乗り場まで行かれるんですね」
「はい」
「行き先はどちらですか?」
「箱根湯本です」
「お手数ですが、切符をお持ちですか?」
「はい」

切符を見ながら専用回線で何やら打ち合わせ中…。

「ありがとうございます。今車内が混雑しているので次の電車はやり過ごします。
 もうしばらく待ってください」
「分かりました」

乗降客数が半端ない山手線ですから、そう簡単に乗せてもらえないのは分かっています。
私は。
一方主人は電車が到着すると、ブレーキがかかったままの車いすで一生懸命そっちへ行こうとします。
「お父さん、混んでるから次のに乗るね」
と声をかけても、主人の場合、聴覚より視覚情報が優先されるので
必死に動こうと頑張ってしまいます。
こういう時は自分が車いすだという認識はないようですね。
足元のブレーキを解除して、リムを回せば自力で動くんですけど…。
まぁ動かれたら逆に危ないですから黙っていましょう。

結局2本、電車をやり過ごし、3本目の電車に乗りました。
(どれもそれほど混んでいた訳じゃないですが、あくまで乗車許可は車掌さんが出すので)


少し疲れた様子でしたが、発症前はほぼ毎日のように使っていたであろう山手線の車内を
きょろきょろ見回していました。
窓から見える景色も、2年たつとあちこち微妙に変わっているはずです。
今はもう遥か遠くへ過ぎ去ってしまった景色、覚えてるかな?

池袋→新宿は約8分で着きます。
降りる人も乗る人も多いので、気を遣います。
しかしありがたいことに、その分駅員さんも多いのが大きな駅の良いところ。
スロープを設置してくれる駅員さんと、JRの改札まで案内してくれる駅員さんは別の人。
さらにエレベーターで地上階へ上がると別の駅員さんが待機して下さってました。
しかも3人!
すごい!SPに護衛されるVIPみたいです!!(笑)
でもここにもスマホゾクがたくさんいますから、3人+私でカバーしないと本当に危ないかも…。

小田急乗り場へ直接行ける改札がありますが、駅員さんがいないのでダメとのこと。
一度駅の外へ出てから乗り場へ移動しました。
ようやく小田急線乗り場へ到着。家を出てから2時間近くたっています。
しかし予定より大幅に早く着くことができました。



JRのみなさん、ありがとうございました。



発車時間までたっぷりありますが、ここまで付き添ってくれた弟を早く解放してあげなくては。
「ありがとう、気をつけて帰ってね」
「楽しんでおいでね」
主人は『一緒に来ないのか?』という顔です。
改札を通って小田急の駅員さんに聞いてみました。
「中で少し休めるところがありますか?」
「一度エレベーターで降りて、ずっと西口の方へ行かれると喫茶店がありますよ」
「ありがとうございます」
「乗車時間の10分前にホームでお待ち下さい」

で、私達が入った南口の地上改札は2Fになりまして、駅員さんは1Fのロマンスカーカフェを教えてくれたのですが
それが分からずB1へ降りてしまい、小さなジューススタンドで休憩することになりました。
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いやいや、座れさえすればどこでも天国です。
主人にはオレンジパインジュース、私はベリー系のジュースにしました。
冷たいジュースは普段飲まないのでとろみ剤の加減が難しいなぁ…。
泡立っているので余計に分かりづらいですね。
※家では麦茶か紅茶がほとんどなんです。

案の定とろみをつけすぎて、底の方は飲むゼリー状態になってました。ごめん…。

しばし休憩の後、発車15分前にロマンスカー乗り場(1F)へ移動。
日曜ですが、すごい人です。
みんな箱根が好きなんだなぁ~。
ざわざわ楽しげなおしゃべりが聞こえます。
私達が乗り込む車両が入ってきます。車内清掃が終わって他の乗客の皆さんが乗り込んでから
一番最後に乗車しました。
私たちの席は入ってすぐの席ですからね。

主人はまだ目を開けていたので、座席に移乗してもらいました。
車いすをすぐ横につけ、ひじかけを上げれば私一人で十分移乗可能です。
あとは車いすをたたんで…。
13386257698050.jpg
これで通路を通る人の邪魔になりません。

さあ、出発ですよ。

……。
あ、良かった。
発車して3分で入眠です!

ちょうどお昼時の車内はお弁当の匂いでいっぱいでしたから、
寝てくれて良かったです。

私はといえば、車窓の眺めを楽しむ傍ら、崩れまくる主人の上半身を支えつつ
うとうとしつつ…。
あっそうそう、この日のためにトラベルピロー
pillow.jpg

を買ったのですが、リクライニングの角度が浅くて全く役に立たず。
結局車いすのクッションと一緒に主人の左脇に挟んで固定する方が良いことが分かりました。

これでだいぶ上半身の左傾が解消したので、
後は時々前傾を修正してあげればよくなりました。
しかし、ロマンスカーは新幹線と違いかなり頻繁に徐行したり、ブレーキをかけながら走ります。
絶えず身体を支えながらの車中となりました。
せめて3点式のシートベルトがあればもっと良いのになぁ~。

なんて言いながら、いつの間にか私もぐっすり寝入り…。

はっと気づいたら小田原でした。
おお!何となく海の気配だ!

主人はまだぐっすり寝ています。

やがて車窓からの眺めはだんだん緑深くなり…。
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だんだん上りになっていき…。

もうすぐ箱根に到着です。

さぁて、おいしいもの食べて温泉入るぞぉ~~!!
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2012/06/02 (Sat) 22:04

池袋駅中央改札1。やっとこさたどり着きました。改札の所にいた駅員さんに声をかけ、新宿まで行きたい旨を説明し、山手線ホームへ案内してもらいます。しかし混雑する構内を歩くと

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