引っ張らない身体介護(話はひっぱるかも) ベッドで上方水平移動編

毎晩ベッドで着替えをして、さあ寝ようという時になって
身体が足元の方にずれてしまっている時がありますね。

ギャッジアップ(ベッドの背を持ち上げる)した時も身体が足の方へずれてしまいます。

介護ベッドは普通のシングルベッドより狭く、長さも短いので主人の足がフットボードに当たります。
なので、身体をベッドの頭側へ移動させる必要があります。


この場合もいろんなやり方がありますが、
多分病院や施設で一番頻繁に行われているやり方の1つが、
またぞろ被介助者に腕を組んでもらい(好きだな~)両膝を立ててもらい、
被介助者の首と膝の下に腕を入れてお姫様抱っこのように抱えて頭の方へずらします。

なんか勘違いされそうな図ですが、実際はこんなロマンちっくなものではありません。
上方水平移動その1

このやり方ではものすごく腰が痛くなるので、私は絶対に1人ではやりません。
2人でやるなら割と楽なんですけどね。

また、スライドシートというものを使うやり方もあります。
スライドシートその1

つるつるした素材の布を使って摩擦力を軽減し、小さい力で水平移動させるものです。


往診に来てくださるU先生が薦めてくれたんですが、
スライドシートを体の下に敷く手間が、ど~も面倒なので使ってません。
確かに摩擦が軽減されるので褥瘡にはよさそうです。
すいません横着で…。



で、私はこうします。
これはN医療センターのOTさんがやってるのを見て覚えたんです。
とても小柄な女性が1人で、大きな身体の男性を楽々動かしていたのを見てこれだ!と思いました。

ただし、褥瘡リスクの高い方には向きません。
摩擦が大きいので皮膚に負担がかかります。
※今のところ主人には褥瘡はないです。



ではそのやり方を、モデルの◎×さん(仮名・熟睡中)に協力頂いてご説明しましょう(笑)

まず介助者の健側(動く方)に立ちます。
KIMG148901.jpg
患側(麻痺側)の関節は固まっていることがあるので。


健側の膝を立てます。
KIMG149006.jpg
熟睡中なので立てたままにはなりませんが大丈夫。
すかさず介助者の右膝をベッドの上にのせ、被介助者のお尻に太ももを当てます。
KIMG149203.jpg
膝ではなく太ももです。


介助者の右手はベッド柵などを掴みます。
KIMG149301.jpg


横から見るとこんな感じ。
KIMG149501.jpg

そして介助者は自分が左へ倒れるように重心を移動させ、右の太ももで被介助者のお尻を押し上げます。
大事なのは足に力を入れないこと。
体の重心を左にずらすようにして、入れた右足がなるべく平行に動くようにします。
そうしないと膝がお尻に突き刺さって痛いです(汗)

本当は違う動きをしているかもしれませんが、
私のイメージはこんな感じです。
上方水平移動その4
上方水平移動その5



太ももという『面』で押すのがポイントです。
お尻から太ももにかけての筋肉は大きいので、それほど力が必要ありませんし、
押される方も一点に力がかからず、痛みがないようです。
少なくとも私は「痛い」と言われたことはありません。

これは全く身体が動かない方にも使える介助法です。


慣れないうちはどうしても力で被介助者のお尻を押してしまうので
なかなかうまく動いてくれません。
力じゃなくて重心をずらすんだと分かると、すっと動いてくれますよ。


介助者が小柄で、膝をベッドに乗せても太ももがお尻に当たらない!
という場合は、全身ベッドに乗っかっちゃってください。
この時は、ベッドのヘッドボードを掴んで身体を引き寄せるとうまくいくみたいです。
(お手本のOTさんはそうやってました)


一日何度もこれをやるとさすがに腰が痛くなりますが、
でも上記のお姫様抱っこ方式よりは楽です。
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