尿とりパッド実験開始! の前に

今年のお正月、暇なので尿とりパッドがどのくらい吸水できるか実験をしました。

いえ、本当はヘルパーさん向けにパッドの着け方をレクチャーする資料を作ろうとしてたんです。
(そして敢え無く挫折)
というのも、訪問ヘルパーさんは経験・スキルの差が非常に激しく、
紙おむつなんか見たこともないという人もたまにいますので、
丁寧に説明する必要があり、
もう一つは、紙おむつの最適なあて方というのも個人差が非常に激しいもので、
年齢、性別、体格、生活パターン等によって全然違うからです。
Aさんにベストなやり方がBさんに当てはまらないのです。


なのでここでご紹介するのも、主人専用(?)のあて方ですから
『へ~、他の人ってこうやってるんだ~』ぐらいに読んで下さい。
介護歴が長い方にはうんざりする話題でしょうが…。
まだ紙おむつの世界を知らない方は、新鮮な話題かもしれません。

話はちょっとずれますが、
世の中には『おむつはずし』という介護方針があります。
『オムツはずし学会』なるものまであり、
『オムツ外しこそが生活介護の原点』だそうです。

立位が取れない人でも無理やりトイレに座って排泄してもらうのが原点なんですか。

へー。

いやいや、偉い学校を出た介護の大先輩たちのおっしゃることですから正しいのでしょう。
私の認識が間違ってるのでしょう。
しかし我が家の場合、『オムツなしの介護』は完全にファンタジーな話なので
(時間・お金にたっぷり余裕があり、24時間365日全ての時間を主人に捧げることができるなら、
 不可能ではないという意味で)
ご了承下さい。


一方、主人はデイサービスでは2人介助でトイレに行き、排泄させてもらってます。
こうした施設の取り組みには、感謝の言葉しかありません。

上記の『オムツはずし学会』の考えも分かります。
「オムツしてるから大丈夫」「オムツ交換は決まった時間にしかやりません」
そんな介護施設、病院、あるいは自宅のベッドで何時間も放置され、
パンパンに膨らんだオムツのまま、
それをいじらないように手にミトンをはめられ、時にはベッドに拘束され、
じっと耐えるしかない要介護者の方が今現在もたくさんいるのを知っているからです。

私も夜間、自分の睡眠時間にはオムツ交換をしません。
主人には申し訳ないですが、できません。
在宅介護が笑顔と安らぎに満ちたものなんてとんでもない、
笑顔の影には常に絶望と諦め、怒りがあります。

介護の闇は、想像を絶するような屈辱と苦痛に満ちた深い深い真っ暗闇です。
と、聞いて「そんなまさか」と思った方はとても幸せだと思います。


口から食べて、トイレで排泄する。
それはごく当たり前であり、同時に大変幸せなことなんですよね。

排泄行為は人の尊厳の最も根源的な、最大限に尊重されてしかるべきものですが、
それは現在の日本においては、容易に軽んじられ踏みにじられるものですし、
一方大切にすればするほど何故かねじ曲がってしまい、本当にそれが本人の幸せなのか、介護者の自己満足なのか分からなくなってしまう…。
最近、そんなふうに感じてます。



なので、我が家はほどほどに。
尿とりパッドもリハビリパンツもありがたく使わせてもらってます。
主人にも私にも無理が少ない方でいきます。
どちらが良いとか悪いとか、こだわりません。



さて、重苦しい話はこれでおしまい。
我が家はいつでもズッコケ珍道中です。
偉い人達から見れば間違っていてもいいんです。
一生懸命やってるのになかなか思い通りにいかなくて、それでいい。

そういえば、昨日ニュースでこんな素敵な詩があるのを知りました。

続きはこちらから
すいません、本題は次回に続きます。





祝婚歌
作 吉野 弘


二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと

気付いているほうがいい

完璧をめざなないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風にふかれながら

生きているなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい



吉野弘さんは2014年1月15日に亡くなられました。心からご冥福をお祈りします。
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Comment

  • 2014/01/31 (Fri) 22:13
    まっち #- - URL

    「おむつはずし学会」たいそうな学会があるんですね。
    ぜひ、我が家に会員の方に来ていただいて、トライしてみてもらいたいですわ~。

    愛と安らぎと笑顔に満ちた在宅介護・・
    うぅぅ~~気持ち悪い← 

    時々、そう言ったblogを見かけますけど 無理してるんじゃないかなぁって
    逆に心配になりますよ。
    私は介護なんて、本当なら頼まれたってしたくないです。
    7億円の当たりジャンボ宝くじをあげるって言われたら考えなくもないですよ←金か(笑)

    パットの実験レポ、楽しみです。
    わくわくする~~ (・∀・)

  • 2014/01/31 (Fri) 22:17
    まっち #- - URL

    とっても素敵な詩なので、私のblogでも紹介させてもらっていいですか?
    読みながら「うんうん」と頷いてしまいました。

  • 2014/02/01 (Sat) 10:23
    mikomona #- - URL
    どうぞどうぞ~

    まっちさん、こんにちは。

    とても素敵な詩ですよね!
    作者ご自身のの姪御さんの結婚に贈ったお祝いの詩だそうで、
    心に素直にしみ込むような言葉の数々にじ~んときてしまいました。

    たくさんの方に知って頂きたい詩です♪

  • 2014/02/01 (Sat) 11:21
    mikomona #- - URL
    まっちさん、こんにちは。

    まっちさん、こんにちは。

    愛と安らぎと笑顔に満ちた在宅介護…
    おおおお恐ろしいですわ(笑)

    偉い人達の頭の中は常人には理解できませんね。
    例えば要介護者に一律一日1.5リットルの水分補給(食事は別で)を推奨してるのが
    『全国老人福祉施設協議会』の偉い人だそうで、
    しかも嚥下障害のある人には1.5リットルのゼリーを薦めているそうです。

    介護業界では有名な人だそうですよ…。

    そして歩けない人を数人で介助してトイレへ連れて行き
    施設によっては自力排尿できるまでそのまま座らせているそうです。

    げ~~。

    実際の現場を見た訳ではないですが、まさに水地獄!と思いました。
    こんな施設には自分も主人も入りたくないですね。

    うちは一日約1リットルを胃ろうから入れてます。(食事は除く)
    別に口から、多い時で200ccほどお茶を飲んでます。
    脱水もなく顔の色つやもお小水の色もよく、元気です。



    パッド実験、やっと写真をまとめ終わりました。
    でも面白いかどうか…。不安でドキドキです。

  • 2014/02/01 (Sat) 13:41
    ルッコラ #- - URL

    なんだか子供のおむつ外しのポリシーと似ていますね。
    私の上の子の時はまだ「はやくおむつを外さなくちゃ」「おむつをいつまでもしていると馬鹿になる」とかおむつをいつまでもさせるのが親の手抜きみたいに思う風潮がありました。
    下の子の時は、私も神経が図太くなって放置プレイでした。今二人とも大人になりましたが、おむつの影響による知能の差はないような(笑)。ただ上の子のときは、失敗すると子供を叱ったり自分がストレスに感じることがありました。
     介護も同じで、おむつはずしに時間とエネルギーを費やしてストレスがたまるよりは、もう少し楽しいことに時間を用いたほうが良い気がするんですが。

  • 2014/02/09 (Sun) 10:00
    mikomona #- - URL
    ルッコラさん、こんにちは。

    ルッコラさん、こんにちは。
    返信が遅くなってすいませんでした。

    介護と子育て、似てるようで全然違う(と思う)んですが、
    やっぱり本質は同じなのかもしれませんね。
    (子育ての経験がないのでなんとも言えませんが)

    そういえば私が子供の頃は『あまり抱っこすると抱き癖がつく』とか言われていて
    母は私が泣いても抱かないようにしていたそうです。
    大人になってから
    「もっともっと抱いてやればよかった」と口にしていましたっけ。

    どんな教育論も介護方法も、その人らしさを無視して行われては逆効果だと思います。
    でも完全に独自のやり方っていうのも弊害があるし、バランスが難しいですね。

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