25年ぶりに再会した美少女

3月某日。

珍しく仕事で昼間から都内某所へ出かけ、無事に終わったのですが、
会社に戻って仕事の続きをするには微妙な時間だったので、そのまま直帰することにしました。

うーん、でも家に帰るにも微妙な時間だなぁ…。
空いた時間は40分ほどです。


あっそうだ!アレだ!!


という訳で六本木に寄り道させてもらいました。


嬉しい!やっとこれを見るチャンスができたぁ♪
KIMG05580101.jpg

ラファエル前派展@六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリー
公式サイト

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私は自他ともに認めるガサツな人間ですが、実は高校生の時は耽美なものに憧れていたのですよ。
そして美術の教科書(かな?)で出会ったのがこの絵。
ジェイムズ・エヴァレット・ミレイのオフィーリアです。

あまりに美しく、繊細で、一目惚れしてしまい、
何時間も見入って(大げさ)いた記憶があります。


その後、20代前半に汚いバックパックを背にアイルランドを旅行した帰り、
ロンドンで6時間のトランジットを利用してヒースロー空港からテート美術館に行って本物を見てきました。

あの時も駆け足でした。

オフィーリアは思ったよりも小さく、たくさんの人に囲まれて、とても遠い存在に思えました。
私は時間をかけて絵のそばへ行き、その精緻な筆使いの一つ一つを目に焼き付けようと頑張りました。


あれから約四半世紀。

オフィーリアはあの時のまま、繊細に書き込まれた細部の隅々まで美しく光り輝き、
一方私は皺、シミ、白髪に薄汚れた腰痛持ちのオバさんになっての再会でした。

また会えたね、オフィーリア。

私もいろんな事があったけど、あなたもきっとそうでしょう。
いろんな国へ旅したんでしょうね。
そして無数の人の賞賛の、憧憬の、感嘆の眼差しを浴び続けて、なおその透明な美しさ、純粋さを失わず、
今も多くの人に愛されているのね。

本当に美しい。


Ophelia
※日本語版wikiの画像はくすんでいるので、英語版wikiへのリンクになってます。

ご存じない方のためにちょっとだけ補足(ネタバレ)しますと、
これはシェークスピアの戯曲『ハムレット』のヒロイン(?)、オフィーリアが
次々と襲いかかる悲劇に耐え切れず精神を病んでしまい、
我を失ったまま花を摘んで花輪を作り、それを柳の枝にかけようとして川に落ちて溺死するというシーンをものすごく写実的に描いた作品です。


会場にいたのは正味30分程度で、オフィーリア以外はじっくり見ることもできずに退散しましたが、
行って本当に良かったです。
嬉しかった。



そうそう、画家のミレーというと、日本では『落穂ひろい』のジャン=フランソワ・ミレーの方が恐らく有名ですが、
私はどちらのミレーさんも大好きです

ミレーさん
どうでもよい話ですが、こっちのミレーさんも大好きです(笑)


さて、オフィーリアを見ることができて大満足でしたが、
しばらくすると欲が出てきました。


あーあ、できればロンドンのテート美術館に行って、隅々までじっくり見てみたいなぁ。


今回の美術展には出品されていませんが、実はもう一枚、テートには忘れられない絵画があるんです。
Carnation, Lily, Lily, Rose
※こちらも英語版wikiへのリンクです。

オフィーリアを探して、全然予備知識ないまま館内を歩いていたら、ぱっとこの絵が目に飛び込んできて、まるで雷に打たれたような衝撃を受けました。

ジャポニスムが流行していた19世紀末のロンドン。
花盛りの庭に日本風の提灯を灯し、夏の長い夜を楽しもうというのでしょうか。
白いドレスを着た二人の少女が、次々と提灯に火を入れています。
少女と提灯を包み込むように咲き誇る花はタイトルの通り、ユリ(日本から輸入されたヤマユリだそうです)、バラ、カーネーションです。

決して巨匠の名作って訳じゃないですが、その場の空気を一変させるような圧倒的な存在感のある作品です。

作者のサージェントさんは、このユリを描くためにわざわざ球根を大量に買い込んできたとか。
(なので制作は2年越しということになりますね)



またこの可愛いお嬢さんたちに会う機会は訪れるでしょうか。

可能性は低そうですが…。
でも、生きてればチャンスは訪れるかもしれません。
オフィーリアにも会えたんですからね。

うーん、でも当分ロンドンへ行けそうにないからせめて『美の巨人たち』で取り上げてくれないかなぁ…。
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Comment

  • 2014/03/25 (Tue) 22:52
    みのねこ #- - URL
    手鏡も購入しました(=゚ω゚)ノ

    過去記事にコメスミマセンっ!

    オフェーリア、今から15年程前?
    日本に来たのを見に行った覚えがあります。超一目惚れでした。
    (場所が咄嗟に出てきません、京都か大阪か?)

    確か「お前を愛していない、修道院へでも行くがいい!」
    とか何とか…、酷いセリフがキャプションにあったような。
    ハムレットみたいな男だけは嫌だなーって思いましたもの^^;

    それから私ラファエル前派の画集にドハマりし、買い漁ってしまいました。
    今でも愛蔵版です!

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