Go Time!(行くぜ!)

せっかくの温泉なんですが、入浴中の写真は一切ございません。ご了承下さい。

写真を撮る時間も心の余裕もないのが入浴介助ですし、
まぁ由美かおるさんならともかく、オッサン入浴シーンなんか見てもつまらないですしね…。

なぜ余裕がないかというと、
麻痺した身体は、水に対して『抵抗力ゼロ』なのです。
つまり…。
★滑る。
麻痺側のかかとを濡れた床においた瞬間、つるっと滑ります。踏ん張れません。
★浮く。
浮き輪と同じぐらい簡単に浮きます。沈む事ができません。
支えがないとまるでド○エモンみたいな哀れな姿になります。
★冷える。
気持よく温まっても、早く乾かして服を着せないと、発汗→湯冷めで風邪ひきます。

それにプラスして
★裸になって車いすから浴用椅子、シャワーキャリー(浴用車いす)、リフト などへの移乗が危険
ズボンみたいに皮膚を掴み上げることはできませんので、入浴ベルトが必須です。
★シャワーキャリーやリフトは座位保持が不安定な人には非常に座りづらい

身体に麻痺がある人にとって、転倒は即骨折、命の危険につながる最悪の事故です。
楽しいはずの入浴がそんなに危険なの?と思うかもしれませんがそうなんです。

でも、シャワーや清拭(体をタオルで拭くこと)、介護職員に見守られてのリフト浴で身体の清潔は維持できても、
家族水入らず、旅先で温泉に浸かる至福の一時とは全く程遠いものです。

転倒の危険を冒して温泉に入るかどうかは、その人の価値観次第だと思いますので、
危険だから入らない(入れない)という選択肢も当然ありだと思います。

私は、もう絶対に無理というまでは、チャレンジしたいタイプです。



そんな訳で、『Go Time!』(行くぜ!) ※リッキー・ファウラー風に
Go Time
(すいません、深い意味はありませんが、
 ゴルフが好きで、この写真何?と思われた方は『Golf Boys』で検索して下さい。
 ちなみにカートの後ろに乗ってる胸毛丸出し裸サロペットの男性は、マスターズを2回勝ったバッバ・ワトソンです)


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まず、お風呂場へ行く前に脱げるものは全部脱ぎます。
特にズボンは絶対脱いだ方が良いです。
(つまり下半身はリハパンのみ)
そして入浴ベルトを装着。
姿勢の保持が不安定な人が裸になった時、ベルトは必須です。
体重が重い男性は、ウエストと両太ももの3点で支えるものがベストだと思います。

そしてバスローブをはおって車いすに座り、お風呂場へ向かいます。
こうすることで、脱衣所でモタモタしなくてすみますからね。
※できるなら、シャワーキャリー(浴用車いす)を借りて部屋から乗って行くのがベストですが、
 ちょっと目立ちますよね…。

バスローブは、<スプレンディ ボディローブ>を買いました。
スプレンディ
ペラペラの不織布みたいな素材ですが、吸水性に優れてるので、
濡れた体にはおって5分もすると自然に身体が乾きます。
タオルでゴシゴシする必要なし。
頭も、フードを被ってざざっと髪を拭き、長い髪ならフードを脱いで中に髪をまとめておくと、
化粧水をつけたり何やらしてるうちにタオルドライ完了です。
髪先からポタポタ雫が垂れなくて快適です。
そして濡れたバスローブは部屋干ししておくと数時間で完全に乾きます。
汚れが気になったら洗濯機でガシガシ洗います。
少々お高いのが難点ですが、使ってみると便利で手放せなくなりました(私は毎日愛用中です)

薄いので持ち運びも楽ですし、ホテルの廊下をこれで歩いてても寝間着っぽい違和感がありません。
(プールやスパに行く時のような感じかな?)
ましてここは日本のホテル。
浴衣&スリッパで歩いても平気なんですから、大目に見てもらいましょう。


さて、こちらの貸切風呂は、かなり広いです。
洗い場が3箇所あり、5人同時に入っても全然大丈夫なくらい。
そして浴槽には椅子式のリフトがあります。

リフトは、基本的に職員の方が操作しますので、
介助者は水着のような濡れても良い服を着たほうがよいです。
男性職員が操作する場合もあるらしいので…。
40過ぎのがに股女がチラリしても全く嬉しくないでしょうが、タオルを巻いただけではちょっと不安ですね。

……。
40歳過ぎて水着も恥ずかしいですが。

あ、でも最近体型カバーできる、洋服っぽい水着も豊富にあるんですよね。
1着あると良いかも。
水着
<イメージ画像>
いや、この露出はやっぱり痛い気がする…。


さて、脱衣所へ入って荷物をおいたら主人のバスローブをはだけてTシャツを脱ぎます。
そして車いすのまま、あるいは入浴用の車いすへ移乗して洗い場へ移動します。
入浴用の車いす(シャワーキャリー)は乗り心地は悪いんですが、
お尻のところに穴が空いてるのでお湯がたまらないですし、シャワーを掛けて陰部を洗うのも楽です。

今回、リフトの操作をしてくれたのは介護に慣れた感じのオバちゃんでした。
この手のオバちゃんには、ざっくりまとめると2種類いて
1.優しい口調で人当たりは良いが、できれば何もしたくない消極的態度でこっちをイラッとさせる
2.優しい口調で人当たりは良いが、口うるさい仕切り屋。いちいち指示を出してきてこっちをイラッとさせる

今回は後者でした。

こういう人にイラッとしないコツは、「はいはい」と指示通りやるのが一番です。
向こうに悪気はないですしね。
(よほど嫌な事は断りますけど)
「顔洗ってあげましょうね」
「はいはい」
「足マッサージしてあげるといいですよ」
「はいはい」
「頭拭いてあげてね」
「はいはい」

という訳で、2人きりでのんびりお湯に浸かっていた時間はほんの10分ほどでしたが、
それでも温泉は温泉。
窓から明るい光がさし、穏やかな河口湖が見えて気持ちよかったですよ。

一度洗い場へ移動して身体を洗い、また湯船につかって身体が温まったら、即撤収します。
もちろん湯上がりはほのかに野ばらの香りです(笑)
※ホテルオリジナルのシャンプーを使わせて頂きました♪

長風呂が好きでも、のんびり浸かっている時間はありません。(貸し切り時間は1時間)
あ、でも次の予約が入ってなければ特に急かされることなく
「ゆっくりお支度して下さい」で大丈夫。落ち着いて作業します。

主人はリフトから車いすへ移乗時にバスローブ敷いた上に座ってもらい、そのまま羽織って、
靴を履いておしまい。
上記の通り、数分で水気を吸い取ってくれるのでタオルで拭くのは足先とか髪の毛だけでOKです。
尿とりパッドを陰部に巻いて、尿失禁に備えますが、
本格的な着替えは部屋に戻り、ベッドに移乗してから行います。


は~~、疲れた。


やっぱり慣れないお風呂で、慣れないリフトで入るお風呂、心からリラックスできなかったですね。

あ、ド○えもんみたいだったけど、広い湯船でゆったり手足を伸ばして
「はぁ~~」と溜息ついてた主人は、多分、温泉を楽しんでくれたと思います。
やっぱ温泉だね!


ところで、ここに限らず入浴リフトについては少々考えることがあり、
詳しくは別の機会にお話させてもらうかもしれません。


とりあえず、夕食まで一休み!寝よう!(あっ、もう寝てる…)
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Comment

  • 2014/06/19 (Thu) 09:10
    トマシーナ #- - URL

    入浴介助、大変ですねぇ~。
    私も父の入浴介助をしておりますが、
    mikomona様に比べたら介助?っていうレベルです。
    見守りが必要ってのと、右半身麻痺なので、
    背中や左側が洗えないってだけですから。
    やはり手早く行う必要があるので、
    シャンプーはほぼ私がしておりますね。
    あと背中と脚の後側、左半身、
    本人が痒がって仕方がない脇腹などは
    ちょっと力を入れて私が洗ってあげます。
    シャワーチェアーとバスグリップを使って、
    自分の力で浴槽への出入りはしています。
    私は見守りと危ない時の手助けくらいかな?

    ところでバスローブのご紹介ありがとうございます。
    これ、良さそうですね!!
    ちょっと購入を考えてみます。
    今はバスタオル2枚とタオルを使っておりまして、
    入浴の度に洗濯物が山盛りになってしまうので^^;

    あっ、こそっとブログをリンクさせていただきました。
    よろしくお願い致します<(_ _)>

  • 2014/06/22 (Sun) 21:27
    mikomona #- - URL
    トマシーナさん、こんばんは。

    トマシーナさん、こんばんは。

    コメントありがとうございます。

    私なんか全然楽です(今は家で入浴してないので)
    トマシーナさんのように、日常的に入浴介助されている方とは比べ物になりません。

    これからの季節、蒸し暑くてさらに大変ですよね。

    このバスローブは素材が変わってるので、最初は「え?なにこれ?」ですが
    タオルで拭くよりもさらっと乾きますよ。
    お父様に気に入って頂けると良いのですが…。

    リンクありがとうございます。嬉しいです。

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