『ガチ☆ボーイ』を観た『ガチ☆オヤジ』

『ガチ☆ボーイ』という映画をごぞんじでしょうか。

事故の後遺症で、前向性健忘という高次脳機能障害を負った大学生の主人公が、
大学のサークルでプロレス(サークル活動だからプロではないんですが)と出会い、様々な経験をして…。
高次脳機能障害という要素がなくても十分楽しめる、笑って泣ける爽やかな青春映画です。

この主人公は、起きている間しか記憶が保持できず、眠る前の出来事はすっかり忘れてしまいます。


主人も一時、前向性健忘のような症状がありました。
失語もあるので、本当の健忘なのかは微妙ですが…。

現在は、記憶できてないというよりは、想起できないという感じで、
何かきっかけがあれば(どの程度記憶できているのかは不明)思い出す事はできてるようです。

また、会った人の顔や、場所の記憶はしっかりしていますし、
「明日はお出かけしますよ」と話しておくと、翌日は目覚めからそわそわしています。

忘れやすいのは買い物で、
今でもコンビニで買ったお菓子のことは、自分が嬉しそうに選んだお菓子でも
「私が持ってるわね」と取り上げてしまうと、すぐに忘れてしまうようです。

ま、糖尿病ですから、買ったものを全部覚えていて、そのまま食べてしまっては困りますけどね。


さて、昨日の夜、ケーブルテレビで『ガチ☆ボーイ』をやっていたので、
主人と一緒に笑いながら見ていました。
声を出して笑うことの少ない主人が、クスクス笑っていたので
すごく面白かったんだと思います。


翌日、ST(言語聴覚)リハビリの時に、
「ねえ、お父さん、昨日の映画見たのよね。面白かったわね」
と聞いてみると、


「……」首を横に振る


「あれ、昨日見たじゃない?覚えてないの?」


「……」頷く


……。

『ガチ☆ボーイ』、いや『ガチ☆オヤジ』が『ガチ☆ボーイ』を観てたってことか…。
がっくし。


でも、映画を見たという『記憶』はなくても、楽しかったという『感情』は残っていると言います。


「お父さん、昨日の夜は楽しかった?」


「……」頷く


ほらね、多分…何かは残っていると思うのです。


だから、まぁいいや。


こういう『何か』が、主人の脳にいっぱい残りますように…。







追記
書き忘れたわけではありませんが
『ガチ☆ボーイ』は笑いだけじゃなくて、私はやっぱり涙も出ました。
というか、洗面所で号泣しました。
「自分の記憶に残らなくても、誰かの記憶に残ればいい」
という感じのセリフに(うろ覚えですいません)ガツンとやられてしまって…。
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