飲み込みやすい食事のヒント

主人が重度の嚥下障害になり、絶飲食から少しずつ摂食リハを続けてきたことは
このブログで事あるごとに綴ってきました。

おかげさまで、4年目になった今では、胃ろうを使うのは週に3回の経管栄養と、毎日水分を1日600~800ml、そして服薬のみとなりました。

600~800mlという水分は少ないと思われる方もいるかと思います。
プロの方なら特にそう思うかもしれません。

でも、今の主人の状態ならこれぐらいで良いと思ってます。
血液検査でも問題はありませんし、覚醒レベルも順調。
以前、1500mlを目安に入れていた時のように、足がパンパンにむくむ事もありません。

必要な水分は、人によって、季節によって、環境によって違うのだと思います。

ちなみに私は今の季節、コーヒー以外の水分がだいたい1200mlですね。


あ、いや、水分の話じゃないんです。すいません。



嚥下障害が重い時は、食べられるものはヨーグルトのような形態ばかりですから
あとは味や香り、見た目を工夫するのを考えていくのですが、
いろいろ食べられるようになると、食材ごとにどうやって切るか、加熱するか、盛りつけるかなど
考える幅がずずっと広がってきます。

あとうちの場合は、基本私も主人も同じものを食べるので
(調理の後、主人の分だけ刻んだり、ミキサーにかける手間はかけたくない)
どこでバランスを取るかも結構悩みます。

そんな話です。




餃子


餃子は大好きで、よく作るのですが、
スーパーで売ってる普通のサイズの皮では、主人には大きすぎて困ってました。

皮も手作りすれば良いんですけど、ちょっとそこまでは手が回りません。


仕方なく、普通のサイズで作って焼いてから包丁で切るのですが、
・見た目が悪い、おいしそうに見えない
・作業の間に冷める
・手が汚れる
・無理に切ってグチャグチャになるなら、そもそも包む意味がないんじゃ…
いつも困っていました。

ひとくち餃子の皮って近所のスーパーには売ってないですし…。


昨日、ふと思いついて大判の餃子の皮を購入。
それを半分に切って包んでみると、あらいい感じじゃないですか!

まぁ、包むのは多少面倒なんですけどね。
具もティースプーン軽く1杯ぐらいしか包めませんし。

でも食べる時にお互いストレスがたまらないのは素晴らしいです。

という訳で久しぶりに本日の夕食
KIMG250901.jpg
焼き餃子、白菜と油揚げの煮物、トマト、ポテトサラダ、ゆでたブロッコリー、アボカド

餃子は6個、つまり大判の餃子3個分です。
半分にすると結構ボリュームが出ます。
ちなみに私は10個(5個分)食べました。

KIMG250902.jpg

これなら箸でさっとつまんで食べられますね。
(つまんだ後口に入る前に滑り落ちることはありますが…)



野菜の繊維

この間私の弟が来て3人でしゃぶしゃぶを食べました。
鍋の野菜を切ってくれたんですけど、
あまりに大きく切るのでびっくりしました。
いや、弟のが普通なのかしら…。

これではさすがに無理だろうと思い、手でちぎって小さくしてから鍋に入れて食べました。
が、むせた…。
もうどうにもならないくらいむせました(涙)

翌々日、同じ白菜を私が切って調理したのが上記の煮物です。
これは全くむせずに食べられました。

うーん。
もしかして、繊維の長さの問題なのかしら。
一枚の葉を、弟は縦に4等分してからそれを横に3つに切ってました。
私は縦は同じですが、横は2cmぐらいにざくざくと切って、さらに大きさを揃えて調理したんです。
つまり繊維を断ち切るようにしてるんですね。


たったこれだけの事で、嚥下しやすくなるんです。多分。




鶏肉の繊維

鶏肉の照り焼きを作りました。
うちは柔らかい鶏胸肉で作ります。

50℃洗い(まだやってますよ)した胸肉を一口大に切って、塩をふって片栗粉をまぶし、
無水鍋の蓋で柔らかく焼いてタレを絡めます。
うん、これなら大丈夫と思いました。

思ったんですが。


失敗。


そう、肉にも繊維があるのをスカッと忘れてました。
いつもは薄くそぎ切りにするのを、つい面倒で、そのまままっすぐ切ってしまいました。
繊維の方向もちゃんと考えませんでした。

それだけで噛みきれなくなり、むせ連発。

いくら小さく切っても、繊維の残り方で咀嚼のレベルが全然変わるんですね。
あーあ、大失敗。




おまけ

さつまいもは繊維が豊富な食材です。
栄養価が高いし、おいしいので、適量を食べたいものですが、
その繊維が口の中の水分を奪ってしまい、ちょっと食べにくいんですよね。

ある時、スーパーで『シルクスイート』というさつまいもを見かけたので買ってみました。
『絹のような舌触り』というウリで、まぁ焼き芋は普通においしいな、ぐらいだったんですけど、
残りを裏ごししてプリンに入れたらその滑らかさにびっくりしました。
ほとんど繊維を感じませんでした。

翌日スイートポテトもどきにしたら、これも大成功。
なるほど確かに『シルク』で『スイート』だわ。






嚥下(えんげ)は、生まれてから死ぬまでほとんど意識せずにすむ人もいます。
そもそも嚥下って読めない人の方がずっと多いでしょうね。

でも、いざ問題がおきると、
その克服は想像以上に困難です。
味だけでなく、嚥下にもおいしいものを毎日作るのは本当に難しい。

工夫できることはいっぱいあるはずなのに、
毎日料理してるのに、

気づかないんだなぁ。

まだまだ気配りが足りないと反省する鬼嫁でした。
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