私の『障害者と行く旅行』の考え方

ネットで『バリアフリーツアー』、『車いすで旅行』などと検索すると、たくさんのサイトがヒットします。

情報が氾濫しすぎて、少々困惑するほどです。


というのも、例えば『バリアフリーのホテル』に含まれるのは
聴覚障害者のために筆談で対応できる というのもあるので…。
これでは重度の身体障害者には当てはまりません。

とはいえ、そもそも重度の障害者向けの宿泊施設はものすごく数が少ないです。
車でしか行けないような交通の便が悪い施設も多いですし。

うちから電車で3時間以内、駅からそれほど遠くない(タクシーで15分程度)、バリアフリーの部屋で介護用ベッドがあって、リフト浴ができて、嚥下食に対応してくれる宿…。
なんてのは数えるほどしかありません。

※いえ、そういう宿泊施設があるだけでも、情報が手に入るだけでも、めちゃめちゃありがたいんですよ。
本当に、本当に、感謝です。



そこで、妥協できる部分は妥協することになりますが、
ネットでの限られた情報で、どこをどんなふうに妥協するか判断するのって、難しいんですよね。

例えば、介護用ベッドがなくても、マットレスが固めで少し高さがあれば、何とかなりますが、
低めのベッド、ふわふわのマットレスだったするともう大変。
介助者の腰を一発で痛めますし、褥瘡リスクも高まります。

また、お風呂の床に段差がないのはありがたいですが、
車いすを取り回す十分な広さがなければ、あちこちにぶつかって怪我をする可能性があります。

以前も書きましたが、トイレの手すりが左右どちらかしかないのは、片麻痺の人にとって使いづらい場合があります。


観光施設を例に取ると、エレベーターやバリアフリートイレの有無は分かっても、
例えば美術館で、見学順路が決まっていて、素敵な美術品が身体の左側にあったりすると
主人にとってはその存在に気づくことすら困難ということもあります。
(半側空間無視があるため)

飲食店では、食器が使いづらくてボロボロこぼれることもありますし、
その時の混雑具合で、他のお客さんの声に気が散って、食べるどころではない事もあります。

本当に、主人との旅行はドキドキハラハラなアドベンチャー。



でも、だからこそ楽しいとも言えます。










私が主人との旅行で重視するのは以下のとおりです。

そもそも旅行自体が無茶な行為だという自覚を忘れないこと。
行って良かった、と思える旅行にすること。

そのためには
☆時間に余裕をもって、疲れ過ぎない予定をたてる
☆思いがけない楽しみを見つける
が大事だと思います。


高次脳機能障害にも身体障害にも、疲労は大敵です。
旅はハプニングが起こりやすいもの。
予定通りにならないことでストレスを貯めるよりも、トラブルを楽しむぐらいの余裕があったほうが
結果的に思い出に残る旅行になると思います。

珍しいものを見たり、食べたりすることも旅の醍醐味ですが、
地元の方と何気ない挨拶を交わしたり、一輪の野花の美しさに気づくのもまた、旅の楽しみです。


それをふまえて、今回の京都旅行は10月後半、平日に2泊3日と決めました。

京都の夏の暑さ、冬の寒さを避け、かつ桜・紅葉で混雑する時期をはずしました。
同じ理由で土日祝もはずしました。
3日間も仕事を休むので申し訳ないのですが、夏休みをずらして使う事で対応します。

また、1泊2日では短すぎ、3泊4日では長すぎて負担が大きくなるため、2泊としました。


今回は温泉ではなく観光がメインなので、宿泊施設は施設の充実は求めないことにしました。
嚥下食が難しくてもホテル内のビュッフェ式のレストランで何か食べられそうなものを探すという手もあります。
幸い、京都には宿泊施設がたくさんあります。
ということは、車いすでも利用可能な部屋を備えた施設もそれなりにあるということ。

高級ホテルはいうに及ばず、何と宿坊にまでユニバーサルルームがあるという情報にはビックリしました。
※公式のwebサイトにはバリアフリーについては全く表記されてない場合があります。

今回参考にさせてもらったサイトは
京都ユニバーサル観光ナビ
車椅子で京都観光 バリアフリー情報満載 ばりかん!京都
きょうと 修学旅行ナビ
こんな感じです。

『京都ユニバーサル観光ナビ』は、とにかく情報の数が豊富です。
『ばりかん!京都』も情報がたくさんありますが、一つ一つが結構詳しく調べてあって、
室内や移動経路の写真が多くてとても参考になります。
また、『あるある』だけじゃなくて『ないない』情報もしっかり書かれています。これ助かるんですよね。
『修学旅行ナビ』はお寺や美術館などの観光施設のバリアフリー情報が読みやすくて良かったです。

他にも大手旅行代理店のサイト、旅行の口コミサイト、個人の方のブログも参考にさせていただきました。

ちなみに、ネットの情報は2~3年前から更新されてないものもあるので注意が必要です。



また、当然限界もあります。
どんなに大掛かりなwebサイトで口コミを集めても、地元の方がお持ちの情報にはかなわない面も。

そこで、京都という馴染みのない土地を訪れるにあたり、
地元の旅行会社でバリアフリー情報に詳しい業者さんに、手配をお願いすることにしました。

長くなってきたので、このへんで一度切り上げて主人を寝かせに行きます。
続きはまたこんど…。
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