車いすでエクストリームスポーツ(嘘)  いざ出発!

旅行当日。
素晴らしい天気です。
予報では明日の夜から雨らしいですが、それまでに帰ってこれるでしょう。

最近の習慣でまたもや寝坊して慌てましたが、
荷造りがほぼ終わっていたので、ギリギリに家を出ることができました。

駅まで15分ほど歩き、私鉄でメトロ有楽町駅へ。
さらにJR有楽町駅に乗換えて東京駅まで行きます。

主人の服装はこんな感じ。
ユニクロのニットジャケットは着やすくて通気性が良いうえにちょっとおしゃれに見えて
お出かけにぴったりの一着です。
ただ帽子がイマイチだったな~~。
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麻痺側の脇腹に三角クッションを入れて、身体が左に倒れないようにしています。

後ろはこんな感じです。
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何とかバッグ2個に収めました。
電車内は寒いので、厚手のひざ掛けも持参。これは大正解。

有楽町駅で乗換することにしたのは、乗り換え回数を減らしたいのと大きな駅で乗換したくなかったので。

なぜ乗換したくないかを、勝手にアンサイクロペディアふうに説明します。
(かなり長文になってしまいましたが、よろしければお付き合い下さい)


続きはこちらから





新宿、池袋、品川、渋谷、東京駅などJR山手線の大きな駅は
エクストリームスポーツ車いす部門における屈指の難コースです。
ちなみにこの競技は主に単独での障害物走となります。
団体競技、通勤ラッシュ時での競技、また年末年始や連休など日程によってははさらに高難度になります。

大変過酷な競技のため、競技者には伴走者をつける事、
必要に応じて呼吸器など医療機器の使用が認められています。
車いすは手動・電動を問いませんが、使用にあたり主治医の同意書が必要な場合があります。
(いや、ないと思う…多分)

最初に乗車する駅(私鉄でもメトロでも)で
「すいません、車いすなんですが」と告げてエントリーすると競技開始。
基本的に事前申込は不要ですが、念のため確認しましょう。
競技終了(降車する駅)まで審査員(駅員)が各乗降口で待機し、
競技進行に必要なスローパー、リフトを用意、また乗り場まで誘導してくれます。

審査員はほぼ全員が競技ルールに精通していますが、
たまに声が小さくて何を言ってるか聞き取れない、歩行スピードが早過ぎて
「おいおい、競技者を置いていくなよ」と突っ込みたくなる審査員に当たります。
しかし、いかなる場合においてもチェンジは認められておりません。
また、混雑時には審査員が複数つく場合もあります。

審査員が3名ついた例(土曜日の新宿駅にて)
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競技者談:「とてもありがたい対応でしたが、思わずギブアップしたくなるほど恥ずかしかったです」

乗換回数が多いと審査員の連絡調整に時間がかかり、全員に申し送りが終わるまで待機することもあります。
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参考画像:待機中の競技者

乗り換え検索サイトで綿密にスケジュールを調べておいても、
突然の人身事故や、車両点検で電車が遅れたり、
「すいません、調整がつかないので次の電車をお待ちください」
と言われることが(特に山手線では非常に)多く、
また、建物が古いとエレベーターが後付けのために
隣のホームに乗り換えるのに何百メートルも遠回りさせられたり、
朝早くの電車にエントリーした場合、
直近のエレベーターが駅直結の百貨店内にあり、営業時間外で利用できず
大幅時間ロスとか
あるいは稀に、
エレベーターの故障または点検作業
という不意打ちを食らう可能性もあり、
競技に慣れてない車いす利用者は
とにもかくにも十分すぎる時間の余裕をもって行動することが求められます。

参考までに、乗換検索サイトの条件設定は
『歩行速度 ゆっくり』『乗換回数順に表示』、
さらにターミナル駅での乗換時間は表示より15分長く見るのを推奨します。

さて、東京駅での完走条件は、乗車20分前までに審査員からはぐれずにホームまたは、直通のエレベーター前までたどり着くことです。

駅通路は四方八方に向かって歩く乗客で常に混雑しています。
審査員から5m以上離れず、そして終始笑顔を絶やさず進むと加点、
口元は笑顔でも、眉間にしわを寄せたり青筋をたてたりすると減点です。
もちろん、障害物に接触した場合も減点となります。
この場合の障害物とは主にスマホを見ながら歩く人、キャリーケースを引きずって歩く人になります。
前を見ないで不意に飛び出してくる子供たちにも非常な注意が必要です。
時折清掃道具やゴミ、商品などを積んだ大型カートが目の前を横切ることがあり、
大きな時間ロスになってしまいます。

競技中は笑顔とアイコンタクト、そして間合いの読みが重要になります。
また、審査員は駅員と同じ制服のため見分けがつかず、始終道を聞かれてそのたびに立ち止まるので、
その人達にぶつからないよう常に集中力を保つ事も重要です。
もちろんぶつかった場合は大幅な減点となります。


当たり前ですが、そんな競技はありません。
でも体力精神力の消耗度はまさにエクストリームスポーツと呼ぶにふさわしい!

有楽町駅は山手線とメトロ有楽町線のみの乗り入れで、東京駅のすぐ隣ですから、乗換も楽かな。
と思っていたんです。
楽は楽でした。

でも、てっきり地下で繋がってると思ってたら、50mほど駅を出て地上を歩くルートでした…。
良かった晴れてて。
雨だったら、このルートは使えませんね。
尚、外も駅員さんが誘導してくれますから道に迷う心配はありません。

JR有楽町の改札。画面右端の柱が実はエレベーターで、教えてもらわないと分かりにくい感じです。
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東京駅の山手線のホームからエレベーターでコンコースへ降り、東海道線のホームへ上がるエレベーターまでは…300mぐらいでしょうか。
場所は丸の内中央改札と八重洲口中央改札のちょうど真ん中ぐらいです。
日曜の正午すぎ、構内はかなりの混雑でした。
「まだ発車まで時間がありますから、一度エレベーターまでご案内します。
 20分前に戻ってきて頂けますか」
「分かりました」
ちなみに、東京駅のエレベーターはガラス張りで、
柱の色は各線の案内色(ラインカラー)と同じなので分かりやすいと思います。
東海道線はオレンジ色、山手線は緑、京浜東北線は水色、という具合です。
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さて、昼食をレストランで食べる勇気はとてもないので、駅弁を買いましょう!
まず全国各地の駅弁が買えるお店を見つけて、主人が好きだった柿の葉寿司を買ってみました。

食べられるかなぁ。
それと、主人のサンドイッチと私のおにぎり&お味噌汁。

時間があるので新幹線乗り場の近くの休憩コーナーで、冷たいお茶を2~3口、それからサンドイッチを2切れ食べました。
卵&チーズと、フルーツサンドです。
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人ごみのなかで頑張って食べましたよ。口になんかついてるけど(笑)

私はお味噌汁だけ頂きました。だしうまー♪日本人で良かった♪

しかし駅って、いろんな人が大勢行き来するんだなぁ。
東京オリンピックの時なんかすごいんだろうな…。
主人もキョロキョロ辺りを見ています。

時間が来たのでエレベーター前に向かいます。やっぱりめちゃめちゃ混んでました。
20分前の意味が分かった…。
恐るべし東京駅。

乗るのはスーパービュー踊り子です。
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一番後ろの10号車から乗りますが、予約した個室(多目的室)は9号車です。
乗降口のすぐ近くですし、アテンダントの方が案内してくれるので迷う心配はありません。

多目的室は細長い部屋で、幅は大人二人が並んで座るにはきついぐらい、
座席は折りたたみベッドになっており、長さは大人一人がゆったり足を伸ばして横になれます。
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お父さん、外見える?
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うーん、あんまり良く見えないね…。
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残念ながらこの折りたたみベッドにはギャッジアップの機能はないので、
上半身だけ起こそうと思ったら
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※イメージ図(すいませんお借りした画像です)
こんな具合に後ろからハグする必要があります。

「どう、お父さん、これなら見える?」
「うん」

若い男女ならラブラブに見えるでしょうが、ラブ要素もエロ要素も全くありませんので悪しからず。

私と主人はほぼ同じ体格のため、長時間これをやると当然耐久性がなくなり…。
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※イメージ図
うげー、重たい重たい~~~~。

幸い、横浜を過ぎる頃には主人は眠くなり、大鼾をかいて熟睡してくれました。
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まっすぐ足を伸ばして横になれるのは嬉しいですね。

あえて難を言えば、座高が車いすよりも低いので、高(車いす)→低(座席)は楽なんですけど
低→高 の移乗は介助者の腰を傷めやすいので注意が必要です。


口をぱっかり開けて寝ると埃が入る…じゃなくて乾燥するので、手ぬぐいでカバー。
マスク持ってくればよかった。
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ぐおーぐおー
ちなみに紫の枕は備え付けの毛布です。
車内はやっぱり冷房が効いていて、厚手のひざ掛けがあって良かったと思いました。

ここで一度尿とりパッドを交換し、私の昼食を手早く済ませました。
労働の後のおにぎりはうまーい♪

そうだ、水分補給…どうしよう。
けっこう揺れるねぇ。

悩んでるうちに小田原についてしまったので、
もうこのまま行くことにします。
駅で少し飲食できましたからね。
宿についてから水分補給をしましょう。

主人は横浜から熱海の手前までぐっすり寝ました。
熱海の少し手前で目が覚めたので、停車中すばやく車いすに乗り換え、車窓からの眺めを楽しみました。

熱海駅にて 何となく鄙びてていいですね~~。
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遠くに来た!って感じがします。

トンネルの合間に見える海!
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熱海から伊東まではあっという間です。
駅の下りホームから改札へはエレベーターなしで出られます。

そういえば伊東駅って降りた事あったっけ?
一回ぐらいあったような…。
こぢんまりした駅を出ると何軒かおみやげ屋さんもあり、温泉地に来たなぁってちょっと感じました。

事前に介護タクシーをお願いしておいたので、すぐに車に乗り込み、お宿へ向かいます。

長々読んで頂いてありがとうございました。
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Comment

  • 2015/05/24 (Sun) 06:26
    タンムー #- - URL

    伊東や熱海まで来たんだね。
    河口湖とか、けっこう近くまで来てくれるね。
    それにしてもmikomonaさんの行動力はすごい。
    決して簡単に行動できる環境にあるわけじゃないのに。
    そんなmikomonaさんから見たら
    俺なんか随分と身軽なはずなんだけども。
    見習わなきゃいけないな。
    もしまた静岡近辺まで来るときは教えてね。

  • 2015/05/24 (Sun) 10:03
    あんぱん父さん #- - URL

    筋肉付けて帰って来ましたかぁ~ ?

  • 2015/05/24 (Sun) 17:26
    mikomona #- - URL
    タンムーさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    そう言われてみると静岡方面に足が向く事が多いですね~。
    河口湖も良かったですが、伊豆も素晴らしかったですよ。
    またぜひ行きたいと思いました。

    いや~、もう年ですね。疲れが取れなくて泣きそうでした。
    いつまでこうやって旅行できるか分からないですが、
    やっぱり旅は良いものです♪

  • 2015/05/24 (Sun) 17:27
    mikomona #- - URL
    あんぱん父さん、こんにちは。

    痛む指先でのコメントありがとうございます。
    早く痛みが取れると良いですね。

    私は食べ過ぎて皮下脂肪がつきました(笑)
    身体が重い!

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