車いすで京都旅行 #1準備編

今年の3月に
「京都行きたいな~」
と思いついたものの、
なぜ京都なのか特別に理由があった訳ではありません。

しいて言えば、温泉旅行はだいぶ慣れたので、もうちょっとアクティブな旅がいいかな。
で、体力があるうちにできるだけ遠いところへ行っておきたいな。

あとはご飯がおいしくて、車いすでも楽しめる観光地で、できればお風呂にゆったり浸かれたりすると言うことなしだなぁ…。
だったら、案外京都なんかいいんじゃない?

なにしろ京都といえば日本はもちろん、世界に通用する観光地ですから、観るものには(好みはおいといて)困りません。
食事だっておいしいものがたくさん。
名物のお豆腐なら主人も食べやすいですし、毎日食べても飽きない(…かも)。

そして一番参考になったのが、京都ではないのですが
車いすで高野山へ行き、宿坊に泊まった方のブログを拝見してこと。
やはり先達の存在は大きいですね。


時期は10月中旬にしました。
紅葉のベストシーズンは11月後半だそうですが、
それだと主人には寒すぎます。
しかも一年で最も混んでるところへ、わざわざ車いすで突撃をかけるのもちょっと…
私ももう若くないですからね…ええ…。

美しい紅葉は、テレビで鑑賞しましょう。

それに伝統的な日本建築というのは、ほぼ完全なアンチバリアフリー仕様ですから
どんなに紅葉が美しくても隅々まで車いすで見て回るというのは不可能です。


ホテルも、床がフラットでお風呂とトイレに手すりがついてるぐらいのバリアフリールームはけっこう見つかるんです。
京都らしいなぁと思ったのが、宿坊にもこうしたお部屋があること。
いいな~宿坊なんて泊まってみたいなぁ…。
でも、重度障害者には必須の介護用電動ベッドや、入浴リフト付きの浴槽などはほとんどありません。(京都に限らずですね)

また現地では介護タクシーを手配しなくてはいけませんし、
(観光地周辺の渋滞を差し引いても、電車の移動の方がしんどい)
どこの寺院が車いすで観光しやすいか、お昼はどんな場所が良いかなど
ちょっと調べたぐらいでは決められませんでした。

で、バリアフリー旅行に豊富な実績を持っている旅行会社さんに連絡をしてみたところ、
親身に相談に乗ってくださったので、結局こちらに全てお願いすることにしました。


良かった点
◎ホテルや観光ルートがすぐ決まったこと
◎新幹線の手配もして頂けたこと(これはすごく嬉しいです)
◎添乗もして頂けるので、私がずっと車いすを押して歩かなくてすむこと
◎京都の業者さんなので、細かな情報をたくさんご存知なこと

イマイチだった点

は特にないんです(いえ、ホントですよ)

が、自分の要望どおりにいかない事も出てきますから、
落とし所を探るやり取りを繰り返していくなかで、
自分がうまく説明できなくて、そうじゃないんだよ!という答えが帰ってきたり
逆に相手の言うことをうまく理解できなくて、??と思ったり
そういう事がありました。

これはどんな旅行会社さんでもある程度は仕方ないと思います。

なにせ私は主人の障害についてはもう当たり前になってますから、
いちいち説明するまでもない、と勝手に考えてるんですよね。
特に嚥下障害と高次脳機能障害については、外見から分からないため、事前に細かい情報を伝えるのはとても大切です。

そんなおっちょこちょいな自分なりの交渉術はこんな感じでした。
◎遠慮せず、現状をありのまま伝える
◎無理だと言われたらゴリ押しせず、代替案を考える
◎どうしても譲れないところは、理由をわかりやすく説明して笑顔で押す(笑)
◎大切なことは、文章でまとめておく。(口約束にしない)



例えば私からのリクエストは
▼人混みや大きな音(子供の泣き声など)に過敏に反応してしまうこと
▼集中力が続かないこと(短時間で疲れてしまう)
▼食事は食べられない食材や料理がけっこうあること
▼気が散らないように、食べる環境にも配慮が必要なこと
▼食事中、むせたりこぼしたりするので、他のお客さんに迷惑をかけないように工夫すること
などなど。


旅行会社さんは手慣れたもので
落ち着いた雰囲気で見学できる場所の候補を出してくれましたし、
昼食は個室を予約して、時間を長めにとり、仮眠の時間を作るように考えてくれました。
さらに私一人ではシャワー浴が精一杯だろうと
大浴場での入浴も引き受けて下さったのです。

あっそうそう、一番お互いにびっくりしたことは
「えっ!!ご主人胃ろうなんですか!!!(なんで食べてるの?)」
「あれっ!!なんか変ですか?(…あっそうか、変だったわ)」

旅行会社さん曰く、胃ろうで禁食の方の旅行は何度も受けたことがあるけど
一日3回の食事におやつまで食べる(笑)胃ろう患者は非常に珍しいんだそうです。
そりゃそうだ。

あと、主人の情報として
・車いすの写真とサイズ
・障害者手帳のコピー
を送りました。
尚、先方からは追加で主人の体重と、意思の疎通がどのくらいできるか問い合わせがありました。
(体重は入浴介助の時に必要な情報でしたね。うっかりしてました)


まぁそんなこんなのやり取りの末、無事旅行計画はできあがり、
後は主人に風邪を引かせず、お腹のゴロゴロを最小限に抑え
私がきちんと荷造りをすれば出発です。

あー、めんどくさい…。(おいこら)
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Comment

  • 2015/10/12 (Mon) 20:08

    京都旅行なんですね。
    楽しみにしています。

  • 2015/10/16 (Fri) 08:58
    mikomona #- - URL
    ドルフィンココアさん、コメントありがとうございます。

    ドルフィンココアさん、コメントありがとうございます。

    そうなんです、2人で京都を訪れるのは8年ぶりで、とっても楽しみにしています。
    (その時は大阪からの帰りにちょっと寄っただけでした)
    行って帰ってくるだけで精一杯で、『古都の雅を満喫』は無理でしょうけど、
    とにかく安全第一で行ってきます。

  • 2015/10/17 (Sat) 00:46
    ネット #1wIl0x2Y - URL
    初めまして

    こんばんわ、突然に失礼します。
    京都観光と車椅子で、記憶にあるのは、宇治の平等院です。

    一般にお寺は、玉砂利が多く、車椅子は押しにくいかと、思いますが
    平等院では、玉砂利でも進みやすい、風船みたいに空気の多く入った車輪の車椅子を貸してくれますよ。
    次回の参考にして下さい。
    京都を楽しんでね♪

  • 2015/10/17 (Sat) 10:27
    mikomona #- - URL
    ネットさん、コメントありがとうございます。

    はじめまして。ネットさん、コメントありがとうございます。

    平等院、一度ぜひ訪れてみたい場所ですね。
    教えていただいてありがとうございます。
    確かに寺院や庭園は玉砂利や未舗装の道が多くて車いすには厳しい場所なのですよね。

    今回は嵐山の方がメインの観光地で、残念ながら宇治方面は逆方向なのですが、
    とても参考になりました。

    京都は観るものおいしいものがたくさんありすぎて、
    迷いますね。
    ネットさんのブログを拝見して私も勉強させてもらいます。
    本当にありがとうございました。

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