『ささやかな贅沢』も楽じゃなかった

最近Kindle本で『武士の絵日記』という、幕末の忍藩(現 埼玉県行田市)に生きた尾崎石城というお侍さんが書いた『石城日記』の解説書を読んでます。

この石城さん、お侍としては全然出世しませんでしたが、
画才があり教養も高く、友人知人に囲まれた日々の生活を、得意の筆をふるって非常にマメに書き残しています。
歴史資料としても価値が高いですし、ただ眺めているだけでもかなり面白いんです。

そしてこの方、むちゃくちゃ酒好きで、とにかく飲んで飲んで飲みまくってるんですよね~~。
(それが元で謹慎を命じられた事まであったらしいです)

読んでるこっちまで飲みたくなってくる…。
でもないんですが、相手(?)が一方的に飲みまくるってのはどうもつまらない。

そこでこちらは挽きたて淹れたてコーヒーで対抗することにしました。

今までは粉のコーヒーをまとめ買いしてたんですけど、
電動ミルと豆を買い込み、その都度飲む分だけ、しかも毎朝…はちょっと大変なので(笑)
前日の夜に2回分を一度に挽いて使ってます。
あ、だから挽きたてとはいえないですね(汗)

でもさすがに甘みがあってまろやかでおいしいですね。


石城さんはもと浅井さん家の次男で、尾崎さん家に養子に出たんですが、
(当時は家名存続のため、養子をとることは珍しくなかったんですね)
藩政を批判する文章を書いたために家禄を大幅に減らされ、蟄居を命じられてしまいます。
そして尾崎さん家を追い出され、実家に戻るわけにも行かず、妹の嫁ぎ先へ転がり込んで居候の身になるのです。
幸い画才があり、絵の仕事があちこちから来るので居候といってもそんなに落ちぶれた感じはしません。
妹夫婦からも大変大事にされています。
独身で扶養家族がいないのも大きかったのでしょうが、
むしろセミリタイア生活をエンジョイしている様子が伺えます。

趣味の庭いじりに精を出し、書物を読み漁り、毎日のように友人と互いに行き来し、
お寺(地域住民の集会所の役割もあったようです)へ出かけて
お寺の仕事を手伝ったり、歓談したり。
そして、なんだかんだとご馳走になってます。

お茶漬けだけの日もあれば、お刺身や卵、時には鴨鍋や鶏肉などの貴重なご馳走も。

『石城日記』を読んでみると、当時はとにかく人と会い、人をもてなすのが好きだったんだなぁ~~と思います。
まぁテレビも電話もネットも何もない時代ですから、逆に顔を突き合わせての付き合いをせずに生きるのがとてつもなく難しいんでしょうけど…。

そういえば、母が結婚したばかりの頃(半世紀前ぐらいかな)
父の若い友人を毎晩招いて普通に夕食を食べさせていたと言ってました。

何に価値を見出すかは、時代や個人個人の判断によって違います。
お金もプライバシーも、個人の生き方も、もちろん大切なものですが、
それらを守る代わりに失ったものは、決して小さくないなぁ…。

などと思いながら、コーヒーを飲むのですが、
やっぱりいちいち豆を挽いて淹れるのは面倒くさい(笑)
石城さんみたいにしょっちゅう上げ膳据え膳で酔いつぶれる身分が羨ましい!



あーあ…。


ないものねだりはやめよう(涙)


隣で主人が飲みたそうにしていたので、ラカントでうんと甘くしたコーヒーを出してみたら
一口飲んで
「うえええええ」
という顔をしました。あはははは。

『苦味』を克服するまでには、まだまだ修行が必要ですね。

主人は抗がん剤と放射線治療の副作用で味覚障害が出て
特に酸味、辛味、苦味は全く受付なかった時期がありました。

もう酢の物やカレー(バーモントカレー中辛ぐらい?)などはOKなんですが、
苦味はまだまだきついみたいです。
味覚障害というより、苦いものを避けていたら食べられなくなった感じです。

先日作ったいよかんジャムも最初のうちは顔をしかめてました。
でもだんだん慣れてきて、今朝はもう普通に食べてましたね。

今年の夏ぐらいには、一緒に冷たい生ビール(あっノンアルコールですけど)や、アイスコーヒーを楽しめるようになるといいね。
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