贅沢してる場合じゃないけど

現実逃避なのでしょうか。
人生初、とうとう一万円以上する本を買ってしまいました。

衝動買いとは恐ろしいものです。
Amazon先生とは恐ろしいものです。
後悔する間もなく商品が届くのですから…。

じゃじゃーん。

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買ったのは歌川広重の『名所江戸百景』です。
浮世絵に興味が無くとも、誰もが一度は広重の名を耳にするでしょうし、
名前は知らなくても、何かの機会に一枚は目にしているほど有名な浮世絵です。

黒船が浦賀に現れ、日本各地で大地震が頻発し(安政の大地震)、不安と混乱の時代が始まろうとする安政年間、幕末の江戸の名所を描いた版画集です。

よく見るとそういう不安の影を感じる作品もありますが、どちらかというとそれに負けずに咲き誇る花々や自然の恵み、日々の生活をひたむきに生きる人々の強さ、希望を描いているように感じます。



これまで電子書籍版で解説入りのものを見ていたんですが、どうしても紙に印刷された大判を見たくて。

さすがに高くても素晴らしいですね。ページをめくるたびにため息が出るような美しさです。

そんな一枚。

これ、実は広重の弟子の作品と言われている『びくにはし雪中』です。
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『山くじら』って何かずっと気になっていたんですが、猪のことだそうです。
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獣の肉ではありませんということで、『山くじら』と名づけていたらしいですよ。


画面右の『○やき』という看板は、『十三里 ○やき』と書いてあり、焼き芋を売ってるんですって。
300年前にとある焼き芋屋さんが(当時は蒸し芋)
栗=九里に近い味という意味で『八里半』という名前で売りだしたそうですが、
それが幕末になり『栗(九里)より(四里)うまい十三里』というキャッチコピーになったんだそうです。
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確かに、奥に山積みのさつまいもらしきものが見えますね。
わんこの親子がうろうろしてるのは、余った焼き芋をねだっているのでしょうかね~。


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びくに橋の手前を歩く行商人の足元を見ると、かなり雪が深いですね。
夜空が見えるので一日降り続いた雪がやっとやんできた、のかな?
「うぅ、寒い寒い、急いでお客さんにこいつを届けて、とっとと家に帰りてぇな」
なんてブツブツ言いながら歩いてるのかも。

こんな感じで、一枚の浮世絵からいろんな事を連想して、何度でも
何年でも楽しめると思います。

私にとっては、漫画を一万円分買うよりも良い買い物でした。
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