おじいちゃん も悪かないね

mikomona家が住んでいる賃貸住宅は、元々高齢者向けの住宅として作られたらしいのですが、
今は赤ちゃんや、幼稚園や保育園へ通う小さなお子さんがいるご家族もたくさん入居して、
子どもたちのにぎやかな声が聞こえる、明るい雰囲気になった気がします。

そんな可愛く元気なお子さんたちの一人とは、デイサービスの送り出しと幼稚園のお迎えの時間が重なるので
時々顔を合わせます。


ある時、私が先に下の出入り口まで下りて行ったら、その子がいて
「おじいちゃんは?」
と聞いてきました。
「おじいちゃんね、まだ眠いの。でも、すぐ下りてきますよ」
「ふーん」

たったそれだけの会話ですが、何日もたってからふっと思い出して

ああ、あの子ぐらいの年だと、もう主人はおじいちゃんに見えるんだなぁ。
(私にとっては『おっさん』なので)

それでちょっとおかしくて一人笑いしちゃったのですが、
さらに何日もたってから、ふっとまた「おじいちゃん」発言を思い出しました。


よく考えれば、主人はおじいちゃんになるまで生きられたってことなんだ。

なんだかすごく嬉しくなりました。


あの子と初めて顔を合わせた時、まだまだ小さくて、エレベーターのボタンに手が届かないぐらいだったもの。
今は、余裕で手が届きます。
先にボタンを押してくれて、「気をつけて乗ってくださーい」
なんて言ってくれる。
それだけ、あの子が大きくなったってこと。
それだけ、主人が長生きできたってことなんですね。



指折り数えてみると、PCNSL(中枢神経原発悪性リンパ腫)の初発から、7年たって、
再発の治療が終わってから、5年たちました。

たった10日ぐらいの間に、思いもよらない事態が続いて
それからはもう、無我夢中の毎日でしたね。
主人が退院してからは、
いつ再発しても後悔しないように、それだけを考えてました。
毎日毎日を乗り越えるのが精一杯…今もそれは変わっていません。

そんな日々のなかで、主人が『おじいちゃん』になった。

あの小さな子の何気ない一言が気づかせてくれましたね。
ありがとう。
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Comment

  • 2016/09/11 (Sun) 15:59
    poco #- - URL
    No title

    7年・・・ですか
    mikomonaさんの献身あっての年月ですね
    ご本人は献身なんて思ってなさそうな、明るさと自然さに
    いつも感服しています

    うちの夫はやっと2年5カ月
    私はそんなに献身的だはありませんが(;^ω^)
    発症した時に、神様どうぞ70まで生かしてやってください、と祈った70が近づいてきました
    もう一度お願しなおさないといけません(笑)


  • 2016/09/14 (Wed) 12:15
    mikomona #- - URL
    pocoさん、コメントありがとうございます。

    神様へのお願いはいくつあっても、何度やっても大丈夫だと思います(笑)
    私なんか嚥下の神様に一体いくつお願いしてきたのやら…。

    私は主人のことがあって、食事や健康にすごく気を遣うようになりました。
    主人を支えることで、自分も支えてもらってるんだと思います。
    病気や障害があって良かったとは、絶対絶対絶対に思えませんが、
    ただでは転ばない強かさを学ぶ貴重な経験になりました。

    あと何年続けられるかは、分かりません。
    実際介護者のほうが先に…というケースもけっこうあるんですよね。
    だからこそ、後悔のないように、いっぱい笑えるように
    神様にお願いしなくちゃいけませんね!

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