『(勝手に・押しかけ・素人の)座位保持講習』でようやくずっこけ座り解消♪

新しい車いす(えみーご2)に変えて以降、
デイサービスから教科書に載るぐらい典型的な仙骨座りで帰ってくることが多くなった主人。

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夕方迎え入れしてくれるヘルパーさんによると
デイサービスAさん ×
デイサービスEさん ×
通所療養介護Cさん ○

だそうです。

Cさんは比較的重度の方が多いので、
スタッフの皆さんがしっかり対応してくださっているようです。

でも、通常のデイサービスはお元気で、杖や手引きで歩ける方が多いです。
車いすも通常タイプ(ティルト・リクライニングではない)が多いですから、
座位保持って何?というスタッフさんがいても仕方ないでしょう。


そこで、まずマニュアルを作りました。

『えみーご2』独特の仕様や操作のコツ、危険を回避するポイントをかなりわかりやすく説明したつもりです。


でも全然直りませんでした。
がーん。


仕方ない、これは現場へ行って一体なぜ座位が崩れるのかを確かめるしかない…。

というわけで、まずデイサービスAさんへ。
主人はちょうどお昼を食べていました。
お風呂の都合で食べ始めるのが遅れ、一人だけで食べてましたが、
職員さんがつきっきりで見守りしてくれてました。

車いすはちゃんとティルト角が0になっていて(つまり少し前のめり)
フットレストは外してあり、足は床についてます。
『食事の時はこうしてください』のとおりになってました。
良かった♪
でも…。

骨盤が後傾してるわ。


食べ終わって口腔ケアが終わった後で、実際に座り直しをやってみました。
「なるほど、まだ座り方が浅かったんですね!」
「そうですね。私たちもそうですが、一度椅子に座っただけでは骨盤はまだ傾いてます。
 無意識に座り直しをして、調整しているんですよ」
我々健常者も、座る時にちょっとお尻を動かして座位調整してるのですが、
あまりにも当たり前で、些細な動作なので意識するのが逆に難しいんですよね。

えみーご2は体幹を包むように、脇のフレームの横にも背面クッションが出ているのが特徴です。
でもそのせいで、骨盤の歪みが見えにくい構造になっていました。
そういう時は…
「アームレストを一番下まで下ろすと、ほら、横からお尻の様子が目視で確認できますね」
「ほんとだ」
「手を入れてみましょう。ぴったり隙間がなければ深く座れている証拠です。
 それだけではなく、骨盤は前後・左右・上下に動きますから、それぞれの歪みを調整してあげなくてはいけません」
「なるほど」
「座り直しをする時は必ず前傾姿勢をつくりましょう。そうしないとお尻に過度な摩擦がかかって褥瘡の原因なりますし、
 介助者にも負担がかかります。重心をずらす事で、小さな力で動かすことが可能になります」
「ほんとですね」

15分ほどの説明で、座位が調整できたところで、私は退散。

夕方、ヘルパーさんに確認すると
「ばっちりでしたよ!全然ずっこけてませんでした!」

よしっ!!


次はデイサービスEさん。

上記の写真はEさんからの帰って来た状態です。
ここは座位以外にもいろいろ小さな問題があって、
職員さんに余裕がないのかな、雰囲気はどうかなぁといろいろ考えながら訪問しました。

主人はPTさんと立位訓練のまっさいちゅう。
かなり頑張ってました。


「ちなみに、こちらに着いた時も崩れてますか?」
「いえ、それほど崩れてはいません
 実はお帰りの時は、車いすを2台載せるのですが…」

その2台とも、ティルト・リクライニング型車いすなんですって。
両方ティルトをかけると前後に長くなって、車いすが載らなくなるんだそうです。
図解するとこうなります

ティルトをかけない状態
20140128_14514801.png

ティルトをかけた状態
20140128_14514802.png


「それで、ティルトをかけられないまま乗車いただく事があるんです」
「ああ、分かりました。それじゃ前のめりのままですから、移動中に座位が崩れるのも無理はないですね」

「はい、申し訳ありません」
「いえいえ、理由が分かりました。うーん、どうしようか…
 その前にちょっと座位をみましょうか。うん、やっぱり少し骨盤が後傾してますね」
目の前で座り直しをすると、ちゃんと座っているように見えていた座位では
十分ではないのが分かります。
そこでもう一度
「ただ座っただけでは、骨盤はまだ立ってないのです」
と説明。

そして、ちょうど帰り支度が始まっていたので、車を出したついでに
主人を実際に載せてやってみました。
「フットレストを外して、足を下ろしてください
 それで、足が浮かない程度にティルトをかければ何とかなりそうですね」
「はい、やってみます」
ティルトをかけると、どうしても背中は後ろに伸びてしまいます。
そこで、フットレストを外して前のスペースを確保し、
足が床につくぎりぎりの角度にティルトをかけます。
本当は低い台に足を載せるともっと楽なんですけどね。
(別に台じゃなくても、高さがあえば箱でも何でも良いのです)


そして帰ってからヘルパーさんに確認。
「あ、今日は大丈夫でしたよ!」

よしよし。

ちょっと時間はかかりましたが、事故になる前に何とか座位の崩れを直せて良かったです。

どちらのデイサービスでも職員さんが一生懸命やってくれてました。
でも、座位に関する基本的な知識がありませんでした。
それは専門的な知識ではなく、座る時に人の身体はどう動くか、どうやって正しく骨盤を立てるかという
日常的な動作の理解、認識が十分ではないため、
介護の現場では活かされてなかったのだと思います。

まぁ私だって、主人の事がなければいちいち座る時に身体がどう動くかなんて考えてませんから、
これは仕方ないのかもしれません。

でも、崩れた座位をみて、これは駄目だ、改善が必要だというのは
分かるはず。
それに気づいて、ひとこと声を上げてくれる介護士さんであって欲しいな…。
家族から指摘される前に。


もちろん、脳性麻痺などで身体の拘縮が強い方は
その方の身体に合わせた座位保持用クッションや車いすで
体幹を細かく調整する必要があり、
それは介護している家族や、医師の指導がなければ難しいでしょう。
でも、主人の場合は、健側の上下肢で体幹をある程度保つことが可能なので、
崩れたその都度、軽く座り直しをすれば十分座位は保てると思ってました。

なのに、毎回ずっこけ座りで帰ってくるので、なんでかな~~と不思議だったんですよ。
やっぱり現場で実際の様子を見ないと分かりませんね。


とにかく、これで一安心でしょう。多分…。




しかし、ここへきてデイサービスEさんを変更しようという話が急浮上しており、
(まだ話してませんけど)
週末別の施設を見学に行くことになりました。

理由はEさんの対応がちょっと不安だったのもありますが、
(いや、行ってみるとEさんの雰囲気は決して悪くなかったんですよ)

それよりも
「食事」と「ショートステイ」
この不安が解決できそうなんです。

主人にあうところだといいなぁ…。
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