(自分は)初めての入院生活 その5 私の足に何が起こったのか

すごく長文で分かりにくい内容なので、
最初にお断りしておきます。

皮膚の病気って、実は内臓の病気とリンクしている事が多いのです。
『皮膚は内臓の鏡』という言葉があるそうです。

もし皆さんの皮膚に普段と違う変化が現れたら、
また皮膚以外に気になる症状があったら、
どうか市販の薬を塗っておしまいにせず、一度皮膚科を受診してください。


…尚、皮膚科の外来は整形外科と同じくらい混んでますので覚悟の上おいでください…。

病院を受診する時に、これまでの症状の経過を時系列でメモしておくととても役にたちます。

私はいつも持ち歩いてるA6(はがきサイズ)のノートを活用し、
症状が出てから受診までの症状の一覧をつくりました。
入院中は日記がわりに、採血をしたとか、痛みの感じ方や、気がついたことをどんどん書いておきました。

それによると
11月25日 夜、突然痛みに気づく。左足の足首付近に2カ所、赤い丸い腫れができていた
       その後どんどん大きくなり、赤黒い色になる。痛みもある。
11月28日 近所の皮膚科の受診。虫刺されの可能性を指摘され、抗生物質とステロイドを処方される。
       塗り薬を塗るとピリピリ痛み、とても塗ることができなかった。
       この日から11月30日まで会社を休む。
12月1日  無理に出社したところ、夜、くるぶしが見えなくなるほど腫れ上がり、痛みも耐えがたくなる。
       患部は熱をもっていて火傷のような強い痛みが続く。
       また右足にもしこりが3~4カ所ではじめる。
       最初は小さなしこりなのだが、だんだん赤くなり、大きくなり、固くなってきて、押すと痛む。
12月3日  皮膚科を再受診。大学病院を紹介される。ずっと足を冷やしてないと辛い。
       この後はまともに家事ができず、コンビニに行くのも辛く、主人のお世話がおろそかになっていた。
12月6日  K大学病院を受診。『結節性紅斑』の疑いで検査入院となる。
12月7日  主人、ショートステイへ。
       杖なしでは歩けないほど痛みが強い。何とか出社して仕事の引き継ぎをする。
       一番最初にできたしこりは平らになって治り始めてきた。
12月8日  K大学病院皮膚科病棟に入院。即日生検。車いす生活始まる。
       冷やしていないと耐えられないが、ずっと冷やしていると寒くなるので、
       ほとんど一日中氷枕で冷やしたり外したり。夜も同様。
12月11日 右足に新しいしこりが3カ所出る。
12月13日 最初にできたしこりの部分はほぼ完治。左足は少しずつ腫れが引いてきた。
12月14日 ようやく患部の熱感が治まり、左足が軽くなったのを感じる。
12月15日 生検の結果が出る。『好中球性皮膚症』との診断。
       安静で症状が完全に良くならない場合『レクチゾール』の服用を勧められる。
12月16日 そろそろ退院を考えても良いと言われ、また歩行許可が出たので病室内を歩いてみる。
12月17日 下の売店まで歩いてみたが、痛みが強く出る。歩くよりも立っている時が痛い。
12月18日 朝、左足、右足とも新しいしこりができてしまったので、歩行は中止。1日おとなしくアイシングを続ける。
       そのおかげか、夜に熱感がほとんど引いた。久しぶりに夜中にヒリヒリで目が覚めなかった。
12月19日 主治医も症状の改善を認め、さらに回復を進めるため弾性ストッキングの着用を勧められる。さっそく売店で購入。
       左足の腫れはほとんど解消、右足はまだぽつぽつと赤いしこりが残っているが憎悪はなし。
       ただ両足とも内くるぶしの下あたりが固く張っていて、圧痛あり、立っていると痛む。
12月20日 本当は今日退院のつもりだったが、手続きの都合で明日になる。
       歩いても痛みが出ないので、また下の売店まで歩いてみる。だいぶマシになってきた。
12月21日 K大学病院皮膚科病棟を退院。


結節性紅斑』も『好中球性皮膚症』も症状は素人目には似ていますがちょっと違います。

結節性紅斑(EN:Erythema nodosum)は皮下脂肪の炎症(脂肪織炎)であり、好中球、リンパ球が集まって炎症を起こします。
好中球性皮膚症(ND:Neutrophilic dermatoses)は真皮の部分に白血球の一種、好中球が集まって炎症を起こします。

人間の皮膚は上から
表皮 真皮 皮下脂肪 筋肉 とあり、私の場合は上から2層目、真皮の部分の炎症でした。
だから結節性紅斑よりも熱感が強くて、色も赤黒く見えてた(らしい…先生がそう言ってた)のですね。

私の生検した組織からは、真皮の部分に好中球がいっぱいいたそうです。
取った部分はそれほどひどく腫れてないけど、赤みが強い場所だったので、
じゃあ、もっと強烈に腫れていた左のくるぶしには一体どれほど好中球がいたのでしょう。
先生の『いっぱいいた』という言葉で浮かんだイメージは、TwitterなどのSNSがちょっとしたきっかけで炎上していく様でした。
私の足で好中球がお祭り騒ぎしているって事か!!


そもそも『炎症』とはなんぞや。
Wikipedia先生にご登場願いましょう。
詳細は『こちら
つまり、炎症とは
生体が何らかの有害な刺激を受けた時に免疫応答が働き、それによって生体に出現した症候であり、
発赤 (redness)、熱感 (heat)、腫脹 (swelling)、疼痛 (pain) を特徴とするだそうです。

うわっ、私の足の症状そのものだ!(発熱はなかったですけど)


ところで、最初に『結節性紅斑』の疑いがあったのも無理ない話で、
紅斑ができはじめた頃はNDよりENに似てるんです。私の腫れ。

↓以下患部の画像あり、閲覧注意
結節性紅斑の患部
好中球性皮膚症の患部
これを見ると、ENは打ち身でできたあざのように見えますが、NDはぷくっと膨らんで見えます。
(ENは真皮より深いところの炎症だからでしょうかね?)

じゃあお前の足はどうなんだよと思った方は、こちらの記事をご覧ください。
ただし、私の皮膚病変の患部をモザイクなしで掲載してますので、そういうのが苦手な方は絶対に見ないでくださいね。

EN、(下肢の)NDとも、固いしこりから赤~赤黒色の紅斑ができ、圧痛があること、潰瘍にならないこと、安静にすれば自然治癒すること、など共通点があります。
紅斑の出やすい場所は、
ENの場合は下肢の伸側(すね側)、NDは顔や上肢が多いそうです。(下肢にも出ます)

どちらも、主な発症原因は細菌・ウィルスの感染か、免疫系の異常、薬剤性、内臓疾患、悪性腫瘍などによるのも似ています。

どちらも、発熱を伴う事が多いのも共通点です。つまり風邪のような症状が起きた後で皮膚の炎症が始まる事が多いんですが、
私の場合そういう兆候は全くなかったので、医師も臨床だけでは鑑別ができず、生検してしっかり調べようという事になったのだと思います。

そこで病名をつきとめるため、診察の度に先生たちが私に質問したのはこんな内容でした。

・皮膚症状の前に発熱があったか
・同じくのどの痛み
・口内炎があるか
・下痢を繰り返していないか
・目のかすみはないか
・周囲に結核に罹った人がいないか
・関節のこわばりはないか
・健康診断で肝臓の数値を指摘されたことはないか
・貧血はないか


これらは、何度も何度も聞かれました。
でも思い当たる症状はありませんでした。

先生たちは
・Sweet病
・ベーチェット病
・全身性エリテマトーデス
・サルコイドーシス
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・悪性腫瘍
・血液腫瘍
・結核
・バザン硬結性紅斑

などを併発している可能性を考慮し、血液検査で様々な項目を調べたらしいです。

結果、異常所見はなかったので、
突発性のかつ非定型のNDということで、症状の自然回復を待って退院。
後は経過観察で完治すればめでたしめでたし、になりそうです。

しかし発熱を伴うND(Sweet病)の30%は血液腫瘍の前駆症状だという研究もあり、
油断はできないので、定期的な血液検査は必要だと思います。
ただし、どこでやってもらうんだって話ですけどね…。
民間で行っている郵送の血液検査を探してみましたが、
肝臓や血糖値、アレルギーや腫瘍マーカーが多くて、
白血球の数などの、いわゆる医療機関で採血すると調べてくれるような、
血液そのものの成分を調べてくれるのが見当たらないのですよね~~。なんでだ…。

またまた長文になってしまいました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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Comment

  • 2016/12/27 (Tue) 22:19
    ルッコラ #- - URL
    No title

    退院おめでとうございます。
    大変でしたね~。
    私も2年前とつぜん尾てい骨周辺にしこりができて皮膚科で手術してとってもらいました。
    なぜ自分がそんな病気になったのか謎ですが、とりあえず今のところ再発していません。
    虫さされでない限り、皮膚にでる症状は何かのシグナルなんでしょうね。
    助けてくれ~っていっているのかもしれないと思いました。
    mikomonaさんと共通しているのは、しこりができる半年ぐらい前からすごい肩こりや筋肉痛で整体に通ったということです。
    つまりその前から体全体が不調でした。
    mikomonaさんもとにかくこれからは無理をせずにご主人にはどんどんショートステイにいってもらってください(笑)
    2年前のことを思い出して、改めて病院通いをしなくてよい今の生活が幸せだと思いました。

  • 2016/12/29 (Thu) 11:58
    mikomona #- - URL
    ルッコラさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    ルッコラさんも体調不良を感じた後で皮膚症状が出たんですね。
    うーん、私も全く同じです。

    もともと皮膚がかぶれやすかったり、蚊に刺されてすごく腫れる事もある体質なので
    体調不良が続いて、結局弱い部分にしわ寄せが出たのかなと思ってます。

    ショートステイで体調を崩す利用者さんの話を良く聞きますので、
    ずっと心の中で葛藤があったんですが、今回のショートステイは主人にとっても私にとってもプラスになりました。
    幸いデイサービスと同じ施設で(別フロアですが)ショートステイを利用できる体制が整ったので、
    来年は定期的に利用するつもりです。

    と言う訳で、大掃除も買い出しもなにもしない年末年始(笑)猫と一緒にゴロゴロ過ごしています。

    ルッコラさんもどうぞお体をいたわって、よいお年をお迎えください。

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