『お茶ゼリー』で喉すっきり

今回の、主人のインフルエンザ闘病中に改めて排痰の重要性を知りました。


排痰には、
身体の向きを変えて行う痰を肺から出す方法(体位ドレナージ)
背中や胸を叩いたり、、電動マッサージ器で振動を与えて痰を動かす方法

そしてこういう器具を使って痰を吸い出す吸引などの方法があります。
吸引器


吸引(サクション)は、細長い吸引カテーテルを口や鼻から喉頭~気管へ挿入し、たまった痰や唾液、残渣(食べ物の残り)を吸い出すことをいいます。
うちは12Fr(フレンチ)と14Frのカテーテルを使っています。
フレンチとはカテーテルの太さ(外径)の単位です。

3Fr=1mmなので、 12Frなら4mm、14Frなら4.7mm になります。

12Frはけっこう柔らかく、口を閉じて歯を食いしばっていても(笑)くるくる動かしていくと口の奥へ入っていく事があります。
でも、細いのでネバネバした大量の痰を吸引するのは苦手かも。

14Frは割としっかりした感じで、口に入れると違和感がありますが、濃い痰でもするっと引けますし、
違和感を逆手にとり、喉頭を刺激し、咳を誘発させる(つまり痰を口元まで上げてくる)事も可能。

鼻腔から引くなら12Frの方がやりやすいです。(私は)

でも下手なのでなかなか挿入できない…嫌がって顔を振られるとお手上げです。

もちろん痰の吸引は医療行為なので、家族以外で資格がない人は行うことができません。
でも家族なら、ちょっと看護師さんから教えてもらっただけで「後はよろしく」です。
いいのかそれで…。

まぁ私ができるのは、咳で上がってきた痰を取るのが精一杯です。
口のすぐ奥、目に見えるぐらいまで上がってきた痰はカテーテルを深く挿入しなくても取れますので。
ちなみに吸引ではなく『モアブラシ』などで絡め取ることも可能です。
※口を開けてくれればね…。



さて、熱があって意識がもうろうとしている場合や、誤嚥の確率が高い方、咳ができない方は難しいですが、
排痰は、吸引より何か食べて喉を動かす方が効果的です。

今回、たまたま食前食後に吸引してみて改めて分かったんですが、普通に吸引しても痰が全部取り切れる訳ではありません。
喉に痰の切れっ端(というか)が残ってるんです。
そして吸引する時には当然唾液も吸い取ってしまいます。

でも、食べ物を飲み込むことで、そういう残渣を一緒に喉頭から除去してくれるんですね。
そしてきれいになった後は、唾液で適度に潤った状態になってます。

もちろん、嚥下障害がある方にとって、食べることは常に誤嚥の危険と隣り合わせなのですが…。

だからといって、何も口から食べないでいると口の中に細菌が繁殖しやすくなります。
私も、主人が食べられない間は1日3~4回、口の中をうがい薬に浸した口腔ケア用の綿棒でぬぐって
乾燥を防ぎ、細菌が増えないように気をつけました。

熱が下がって起きる意欲が出てきたらすぐに離床したのも、
起きることで呼吸を楽にして排痰を促すためです。



さて、前置きが長くなりました。


飲み物は無理でも、ゼリーやヨーグルトを数口程度食べられる方でしたら
(専門家の嚥下評価の判断で)
この『お茶ゼリー』で喉頭にへばりついた痰を除去し、適度に潤いを補う効果が期待できます
(なんか怪しいCMみたい)

『ゼリー』といっても、うちではゼラチンは使わず、とろみ剤を使いますよ。
※ゼラチンは体温で溶けてしまうので、喉に残った痰や残渣を取り除くのには向いてないと思います。
とろみも、人によって必要な濃度は様々ですから。

また、当然ですが口に何か入れる場合は、ご本人がゼリーの嚥下に耐えられる状態か
よく見極めてください。

うちの嚥下リハビリは、はっきり言って超スパルタです。
『どんな食品でも、実際に食べなければ食べられるようにはならない』
『むせない料理を作るも大切だが、上手にむせる、むせた時の対処に慣れるのも大切』
ですので。


うちのお茶ゼリーの濃度は、写真では分かりにくいですが、飲むゼリーよりちょっとゆるいかな?
ラカントで甘みをつけた紅茶で作ったお茶ゼリーです。
DSC_077002.jpg

あ、今回はカップいっぱい作りましたが、こんなにたくさん必要ないですよ。
DSC_077003.jpg
ほんの2~3口で良いと思います。


『お茶ゼリー』は、誤嚥の可能性を考えて、ミルクや果汁を入れない方が良いです。

また、口に入れるスプーンの大きさ、薄さにも注意して下さい。
薄くて細長い形状が理想です。
↓嚥下障害に配慮した『Kスプーン』
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市販のデザートスプーン、パフェスプーンなどで代用できます。

ちなみに、うちの主人の場合、自分でスプーンを持って食べた方が上手に嚥下できるのですが、
こういう小さな細長いスプーンは、口に入れるよりこぼす方が多いので、痛し痒し。

なので、上記の写真にあるようなデザートスプーンを使っています。
口当たりが優しく、舌触りも良いですし、金属製に比べてとても軽いので
持ちやすいんですよね。
ただし、木製のカトラリーは厚みがあるので、買う前に十分チェックしましょう。
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