お父さんのおかげだよね

主人が利用している訪問介護事業所(介護保険ではなく障害者総合支援法に基づく重度訪問介護)は、若いスタッフが圧倒的に多いです。

今日は久しぶりに学生が入ってくれました。
今日まで実習だったそう。お疲れ様です。
「実習どうだった?楽しかった?」
と聞いたら
「はい、楽しかったです」
うん、これは明らかに気を遣ってるな(笑)

そして
「奥さんが教えてくれた事がすごく役に立ちました」
だそうです。

うちにやってくる若い、経験の浅いヘルパーさんの多くが、
おむつの換え方を知らない
片麻痺の人の車いすへの移乗方法を知らない
ポジショニング(座位保持)を知らない
半側空間無視の対応方法を知らない
簡単なバイタルサインの見かたを知らない

知らないことがいっぱい。

というか、
『マニュアル通りにやればいい』
『言われたこと以外はしなくていい』
最初は、そんなスタンスの方が多いです。

もちろん、誰だって最初は知らないことばかりですから、
『基本のき』から教える事に戸惑いはないのですが、
それにしてもこんなに知らないことばっかりで
重度障害者の介護をしていいのか…。
座位保持の基本を知らずに車いすの利用者さんの介助をするって、
けっこう危険だと思うんですけど…。

私は主人の介護のことしか知りませんが、
それでも彼らに教える時は、
一人で対応する時に困らないように、
他の利用者さんに応用できるように、
教えるようにしています。

今日の男性ヘルパーさんも、
それこそ、手取り足取り私が教えました。

最も重視したポイントは
『介護者が一方的に与える介護は、お互い面白くない』
『一見、意味がないような手順にも、意味がある』
『あれ、いつもと違うかも? を無視しない』
です。

つまり、気づきですね。
どこを見れば早く気づく事ができるかを、自分なりに、丁寧に教えました。

「おかげで、利用者さんのバイタルサインに気づくことができました」
ほうほう。
「初めての利用者さんにも、落ち着いて対処できました」
そりゃ良かった。
でもさ…。
「私のおかげじゃないのよ。お父さんのおかげでしょ。ね?」
「あ、はい、そうですね」

主人の存在が、若い介護職の方の将来に、ほんの少し役に立っている。

「お父さん、うちに来ることで△×さんすごく勉強になったんだって」
そう話しかけると、主人はすごく嬉しそうに笑いました。

本当は、介護が必要ない(被介護者がいない=介護者もいない)世界の方が理想的かもしれないけど、
現実はそうはならない。
だったら、お互いが笑顔になれる世界の方が私は好きだな。うん。
そういう世界のためのお手伝いができるなら、私は嬉しいな。うん。
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Comment

  • 2017/09/17 (Sun) 11:59
    タンム― #- - URL
    No title

    こんにちは。
    何をやるにも最低限必要な知識とそれに向かう
    覚悟が必要だよね。
    mikomonaさんは望んでこういう状況に
    なったんじゃないだろうけど、
    人の為に一生懸命力を尽くして、
    いつのまにかその道のプロになったのかな。
    それが誰かの役に立ってるのなら、
    なにか意味があるのかなあって
    自分はこういうこと経験してないくせに
    軽くこんなこと言っちゃいけないけど、
    そう思います。

  • 2017/09/18 (Mon) 23:34
    mikomona #- - URL
    タンムーさん、こんばんは。

    いつもコメントありがとうございます。

    私、全然介護に向いてないんです。ほんとに。
    でもやるからには、楽しくやりたいんですよね。
    お互いに苦しい思いをするような介護は辛いですもの…。

    なんて事を考えながらやってきたら
    いつのまにか7年経ってしまいました。

    果たしていつまで続けられるか分からないですが、
    主人に関わる人たちみんなが笑顔でいられるように
    私も主人も、ボチボチと頑張っていこうと思ってます。

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