『口から食べるプロジェクト』 食べられるかどうかではなく、どうやったら食べられるか

熊本の桜十字病院という病院のwebサイトを見て、
主人が胃ろうをつくった2011年と比べると、すご~~く変わったんだなぁって思いました。
webサイトはこちら
すごく嬉しいです。


6年前は
『食べなければ誤嚥性肺炎にならない。だから食べさせない』
という考えが医療従事者でも一般的だったように感じます。
※唾液を誤嚥して肺炎をおこす場合もあるので、食べなくても肺炎になる可能性はあります。

主人の胃ろうを造った時の主治医の言葉は
「一生口から食べるのは諦めてください」
「今後は誤嚥性肺炎を繰り返して、だんだん体力が落ちていくと思います」
でした。

主治医を責める気持ちは全くありません。
(主人を受け入れてくれたことには本当に感謝しています)

当時は医学的にも社会的にもそういう方針だったんだと思います。


でも6年後の主人は、毎日3食きちんと食べてます。(食べられない食材はあります)
調理も常食とほぼ同じで、少し小さく切って柔らかく調理し、とろみをつける程度。
毎日私とほぼ同じメニューを食べてます。
※今も胃ろうはつけたままです。
 口からだけでは足りない水分補給と、お薬は胃ろうから摂っています。
 また熱を出して寝込んだ時などは経管栄養で流動食を入れてます。


確かに肺炎は何度かやりましたが、風邪で痰が増え、体力が落ちたのが主な原因でした。
明らかに食べ物を誤嚥して肺炎になった事は1~2回だったと思います。
(実際は分かりませんけどね)

血液検査をみても、入院時より栄養状態は改善されてます。


今、訪問歯科で嚥下リハを受けていますが、
その先生は
「飲み込む力をつけるには、実際に飲み込むのが一番いい」
と言ってくれます。


もちろん、適切なリハビリをおこなっても、嚥下障害が改善されない人もいると思いますし、
嚥下障害がある限り、誤嚥の危険から完全に逃れることはできません。

それでも、食べられるかどうかではなく、
どうやったら食べられるかというアプローチをしてくれる病院が増えていく事は、
嚥下障害をもつ患者さんと家族にとって、大きな希望です。


主人のデイサービスの連絡ノートに
「おやつのサッポロポテトを口いっぱい頬張ってました」
「夏祭りで焼きそばとフランクフルトを食べました」
と書いてあるのを見る度に、本当に諦めずに良かったと思います。
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Comment

  • 2017/12/02 (Sat) 14:34
    アワキビ #Bo81TlEs - URL
    口から食べられるようになるまでのプロセスを是非・・

    昨年、夫が肺炎で入院して、絶食点滴だけになった時に、mikomonaさんから「最近は誤嚥性肺炎になっても早めに食事を開始するようです」という趣旨のコメントをいただき、mikomonaさんのブログで紹介されていたガイドラインも拝読して、「早めに食事を開始して、口から食べることを維持しよう」と決意していました。1週間の絶食の後、ゼリー食から初め、2週間後の退院時は普通食戻せました。
    今年、下肢動脈閉塞で入院した夫は、また、食事が摂りにくくなり、入院中からミキサー食にし、退院後、自宅でもミキサー食をしばらくやっていましたが、徐々にやわらか食、今では普通食に戻っています。覚醒度合いが回復してきたことが普通食で行けるようになった原因だと思いますが、ブログでご指摘のように、とにかく口から食べることを続けてきたのが良かったのだろうと思います。

    最近、夫の友人の一人が胃瘻になって老健に居ると聞きました。心房細動性の脳梗塞の3回目発症で半身麻痺となったようで、嚥下障害もあるのでしょう。でも、ご本人は今ちゃんと覚醒していて話もできるのです。熊本の桜病院のようなところがあれば、きっと食べられるようになるのでは?と思います。しかし、そうは思っても、家族でもない第三者が口を挟むことはできません。東京にもそういう病院ないのでしょうか?

    mikomonaさんのご主人の口から食べることを回復していくプロセス、多くの今胃瘻にしている方々の参考になると思います。いつか、お時間のある時に、ブログに書いていただけませんか?

  • 2017/12/03 (Sun) 11:19
    mikomona #- - URL
    アワキビさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    東京でも嚥下機能の回復に力を入れてる病院はたくさんあるのでしょうが、情報を見つけるのが大変ですよね。
    でも間違いなく、嚥下機能支援の動きは全国的に広がっていると感じます。

    もちろん、どう頑張ってもうまく飲み込めない方もいるでしょうし、
    何度も肺炎を繰り返してしまうと、食べさせるのも食べるのも恐くなってしまいますよね。

    「例え肺炎で死んでも食べたい(食べさせたい)」
    「食べることが苦痛になるなら無理に食べなくてもいい(食べさせたくない)」
    「全部食べることは無理でも、好物は食べたい(食べさせてあげたい)」

    そういう選択肢を、一人一人が持てることが一番大切な気がします。

    最近は経管栄養にする場合でも、『始める前にいつどうやって外すかを検討』しようという動きがあるそうです。
    ということは、経管栄養=一生口から食べられない=リハビリは不要 ではなく
    経管栄養と嚥下リハビリをセットにして、経口摂取を最終目標にした治療計画が、どこの病院でも一般的になるかもしれません。
    ぜひそうなって欲しいですね!

    うちの経口摂取までのプロセスは…。
    実は時々考えて、ブログに書いてみるのですが、全然まとまりません。
    素人の悲しいところです。
    でもアワキビさんのお言葉に勇気を頂きました。ありがとうございます!
    ちょっとずつでも書いてみようかなぁ…?

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