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がんは自業自得なのか

最近、Twitterで幡野 広志さんという方を知りました。

直接知っている方でもなく、コメントをやりとりした訳でもないので
どんな方なのかはご本人のブログをぜひ読んでみて下さい。

こちらです。

幡野 広志さんは写真家で、猟師もされていて、そして末期癌と闘っておられます。
ご自分の治療だけでも大変だと思うのですが、SNSで積極的に情報発信をされています。

そのなかで、
『癌になったのは自業自得だ』
などの心ないコメントをぶつけられ、それに対して毅然と反論されているのを読ませてもらって、
とても自分はここまで強くはなれない、本当にすごい人だな…と思います。


うちの主人もがんですし、父方の親戚は何人もがんで亡くなっています。

まぁ、すごくざっくり言えば、がんに限らず我が身におこる全てのことは『自業自得』と言えるのかも知れません。

が。

本当にそうなのでしょうか。



私は主人が入院していた病院で、いろんながん患者さんを見ました。
年齢も性別も、顔かたちも生き方も、もちろん症状も様々。
皆さん、普通に生活している、至って普通の人にしかみえません。

今でも病院で出会った患者さんと家族の方たちのこと、思い出します。

主人と同じPCNSL(中枢神経原発悪性リンパ腫)で入院されていて、
ご家族とも顔見知りになり、会う度に「頑張ろうね」と励ましてあっていたのに
抗がん剤の副作用で、治療が中止になり…。
それでも、ご家族と車いすで散歩に出かけたり、
アイスクリームをおいしそうに食べたりして、みんなで笑っていた時のこと、決して忘れません。

一足先に主人が退院して、それっきり会う事もありませんが、今頃どうなさっているでしょうか。

主人は2度化学療法を受けましたが、抗がん剤の副作用はほとんど出ませんでした。
そしてとうとう2度とも寛解し、以来再々発なしに初発から9年たとうとしています。

あの患者さんは副作用で治療中止になり、主人は最後まで治療できた、その差は一体どこにあるのでしょう。

自業自得でしょうか。


それとも良く言われますが、家族の愛?
「ご主人が治ったのは奥様の看病のおかげですね、ご主人は愛されて幸せですね」
そう声をかけて下さった方に何の悪意もないのは分かってますし、
私も別に怒ってはいません。逆に恐縮してしまいます。



でも。

違う。

絶対に違う。


業の深さで病気になり、
愛の深さで人の命が救えるなんて、
絶対に違う。



じゃあ、主人とあの患者さんを分けたのは一体なんなのか。

がんになる人と、ならない人を分けるのは一体なんなのか。

がんで亡くなった人は、家族の愛が少なかったのか。

がんが治った人は、業が浅かったのか。


正直、わかりません。
考えても分からない事なのかもしれません。

今この時も苦しんでいるたくさんの患者さんと家族の皆さんに、
私は何もできないので、せめて、祈ります。
少しでも、笑顔でいられますように。
少しでも、苦痛が軽くなりますように。
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