『もう一度、一緒にご飯食べるまで』 備忘録 #01

以前、尊敬するアワキビさんから、我が家が絶飲食から3食食べられるようになるまでの
『口から食べられるようになるまでのプロセスを是非・・』と、ありがたいコメントを頂きました。
その時の記事
でもいざ書こうとすると、なかなか考えがまとまらず…。

あれから半年もたってしまったんですが。
少しずつ書いてみようと思います。

※素人の体験記ですので、医学的に間違っている部分多いと思います。
※嚥下障害には様々な原因・症状があります。多様な症状に応じた対処法が必要です。
 つまり、私が書いた方法は、主人にしか当てはまらないということです。
※どんなに注意していても、時に誤嚥から肺炎を起こすことは避けられません。
 嚥下障害者の経口摂取には、常に命の危険が伴うことを忘れないで下さい。

主人が胃ろうをつくって退院してから2ヶ月ぐらいしてからでしょうか。
私は自宅で誰にも相談せずに経口摂取を始めました。
まずヨーグルトを一口。確かプレーンのダノンビオだったと思います。
少しずつ食べる量を増やしていき、
やがてダノンビオを一個食べられるようになり、
毎朝経管栄養しながらダノンビオを食べるのが日課になりました。
そこからどうやって食上げ(食事の形態を常食に近づけていくこと)していいのかは、まだ分かりませんでした。

はい、はっきり言って無謀です。
私はやりましたが、他の人にはとてもお勧めできません。

では、何故そんな無謀なことにトライしたかというと…。
肺炎による死というリスクを上回る効果が、『口から食べる』にはあると信じているからです。

口から食べることで、
 視覚、味覚、嗅覚、など五感をフルに刺激する
 口を動かす、特に噛んだり飲み込む動作は顔の筋肉を動かし、脳への血流を良くする
などなど、経管栄養だけでは得られない効果があります。


……いえいえ、偉そうな事をつい書いてしまいましたが、
主人と一緒に経口摂取にトライした動機はもっと単純でした。

この人が、もう二度と口から食べられないなんて、信じられない。

これにつきます。

信じられなかったんですよ。
医師から何度説明されても、だらだら誤嚥している造影検査の映像を見せられても。

その頃は、脳疾患で嚥下機能だけがダメージを受ける症例があるって知らなかったんですよね。
(お恥ずかしい限り…)
口から食べられなくなったらもう死ぬしかない
と考えてました。
実際はそれほど単純ではありません。
だから、嚥下障害になってもすぐ死を考える必要はありません。

当時の主人は嚥下機能の低下は著しく、意識レベルも低く、経管栄養以外の方法はなかったと思います。
でも、このまま主人が死ぬなんて、とても信じられなかったんです。

また脳腫瘍が再発するかもしれない。
せめて、最期においしいものを、たくさん食べさせてあげたい。
という焦りもありました。

私は、ただ往生際が悪い家族でしかないのかもしれませんね。

あと主人には、まだ十分肺炎と闘う体力がありました。
早いうちに胃ろうを造設し、PTリハビリで体力を回復できたのも大きかったと思います。

そして最も重要な動機は、
主人には食べる意欲があったことです。
これが一番大事です。

絶対に、食べる意欲が見られない時、意識レベルが低下している時に、無理に食べさせてはいけません。
誤嚥を誘発するようなものです。
まずは食べたい、食べよう、と本人が思える雰囲気、環境をつくりましょう。

嚥下リハビリだけでなく、歩行訓練などリハビリ全般にいえることだと思います。

続きます。
スポンサーサイト

Comment

コメント お気軽にどうぞ


管理者にだけ表示を許可する