『もう一度、一緒にご飯食べるまで』 備忘録 #02

前回の続きです。

2010年4月に主人がW医療センターを退院して
1日3回の経管栄養をしていた頃、(昼間はデイサービスでした)
私は主人から見えないよう、こっそり隠れてご飯を食べてました。
だって食べられないのに、あまりにも気の毒で…。

でもしばらくして、気づいたのです。
あれ、食べても味がしない。
おいしくない。

………。
これは駄目だ。
私が病気になる。

そこで私は考えを変えて、いつものように居間のテーブルで(主人が見えるところ)食事を摂ることにしました。
ちゃんと「いただきます」「ごちそうさま」って言って。

当時主人は車いすよりベッドにいる時間が長かったです。
私が食べているのを見ても何の反応も示しませんでした。

やがて車いすに座っている時間が増えてきて、
私がそばでもぐもぐやってるのを見ているうちに、だんだんと食べ物に興味を示すようになりました。

それで、一口のヨーグルトから始めてみようって思ったんです。
ブログに経口摂取再開の記事を書いたのが2011年6月26日なので、
退院から2ヶ月後ですね。
当時の記事
(実際はもっと前から始めてますけど)

当時はあまり考えなかったんですが、
今は、他人が食べてるのを見るって、実はとても大事だったのかなぁ…と思います。

主人は2010年9月から2011年4月まで、ほとんどずっと経管栄養でした。
嚥下用ゼリーか、私がこっそりお菓子を差し入れする以外は絶飲食でした。
だから、もう食べる事を忘れていたか、諦めていたのかもしれません。

家に戻っても、あのまま私が隠れて食べていたら、
可愛そうだからと食べ物を主人の前から隠し続けていたら、
本当に食べることを忘れてしまっていたかもしれない。

実際は分からないですけどね。

まぁとにかく、経口摂取を再開して、1ヶ月?2ヶ月ぐらいかな?毎朝ヨーグルトを1個食べるのが習慣になりました。

嚥下用ゼリーの方が良いんでしょうけど、実は主人、嚥下用ゼリーは食べ飽きちゃったそうで
出しても食べないんです。

ヨーグルトは今も食べ続けてますが、これは飽きないのをみると
嚥下リハビリのためであっても、好き嫌いは大事にしてあげるのがコツかもしれません。

そういえば、最近訪問歯科の先生が
「水はむせるけどビールは大丈夫っていう患者さんいるんですよ!」
なんて笑い話にしてました。
ビールはともかく、何でもかんでもゼリーゼリーとゼリー責めにするのではなく、
その人の好物を上手に取り入れる、食べられないなら目で見て、または匂いを楽しんでもらう、
いろんなアプローチがあるんだと思います。
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